七つの海のモンブラン

なんでも思いついたことを書きます。「おれたちは伊達や酔狂でこういう革命をやっているんだからな。」

高松と松山に一人旅した記録

経緯

某Youtuberの動画を見ながら、285系もそろそろだよなーと思い、やるなら今しかないかーと空席をぽちぽち見ていたら、岡山からの上りならA寝台空いとるやん!あわあわ…となり、その場で予約したのが今回の旅のきっかけでした。
後日、岡山発の2日前に下りのA寝台に空きがあって…買ってしまった…!

 

1日目

夜出発の旅程を組んだことがなさすぎて、普通に昼間ダラダラと過ごしてしまいました。朝テキトウに荷物をまとめたら眠くなっちゃって二度寝したり、昼ごはん食べたら眠くなっちゃって昼寝したり。いやー、でもなんとなくそろそろ出るかーと思って、東京駅へ。東京駅でこのあと必要になりそうなものを買い込み、スタバで本を読んだり溜めてたポッドキャスト*1を聞いたりしました。

16時半くらいからダラダラ調べ物したり本読んだりして、珍しく中華を提案してきた妻と鼎泰豊で夕食。まだ時間を持て余していたので新丸ビルのテラスまで散歩などして過ごしました。なんというのか、綺麗な夜景であるとともに、非常に機械的な眺めでした。全然お互い知らない中で、全然別々の仕事をこなして、この景観が出来上がり、維持されているのだと思うと、美しくも気味悪くも感じます。明るい時間帯に来るのとは全然違うなーという印象。

新丸ビルからの夜景

東京駅で妻に見送ってもらって乗り込んだのは、人生初の寝台特急です。これまでは夜行列車*2と寝台急行*3に乗ったことがありますが、冒頭で述べた通り、北斗星カシオペア、あけぼのなどと同じように、数年噂され続けてあるときすっとなくなるのかな…と思い、吉橋亜理砂さんのあんじゅれ卒業砲が脳裏によぎったりしながら、心ゆくまで味わおうという気持ちで乗り込みます。
シングルデラックス、広すぎも狭すぎもしない感じで暮らしやすいですね。シングルとかも機会があれば乗りたいですが、個人的には、贅沢かもしれないけどこれくらいがいい。発車までに車掌さんと会えず、しかし東京駅発車時点で照明をオフにしたい(夜景を味わいたい)ということで着席して窓の外をガン見。

シングルデラックス

そのまま鶴見くらいまでほとんど微動だにせず過ごしてしまいました。綺麗だし、窓でかいし、贅沢だー。あー、橋だー、川崎だー、とか、うわー人でいっぱいの京急だーとか、思ってて、横浜出たしぼちぼち着替えたりしようかなと思いつつ、検札がいらっしゃらないからどうしよう…と悩んでいるうちに、目が疲れたからか、気分が悪くなってきました。まあ、2階とはいえ全く揺れないわけじゃないしね。ちょっと休憩〜と思ってマスカットサイダーを飲みながら、仰向けになったりして、ああ大船だー、藤沢だー、とか思っているうちに、これはもう検札来ないのでは?となり、寝る準備をしておやすみ放送を聞きました。こっちが気づかなかったのかな…だとしたら申し訳ない。次の機会があったら発車前にもうちょっとちゃんと車掌さん探そう。

…それにしても眠れない。興奮してるわけじゃないんだけどなー…。結果全く眠れませんでした。計50分くらいは寝たかも。
そんなもんで久しぶりに東海道本線をまじまじと味わってしまいました。豊橋運転停車も見たし、名古屋駅の線路が青く光ってるのも見た。絶対混まない時間にシャワー使えたのはよかったかも。多分高槻〜尼崎くらいで入った。
にしてもやっぱり途中から気分悪くなっちゃって、しかもお腹もすいちゃって、お腹すいたから気分悪いのか気分悪いけどお腹空いてるのか…みたいになり、ちょっと寒いし、そのくせ湿度高いし、季節柄もあるとはいえ、あまりにも個人的に相性が悪いし準備不足でした…。

 
2日目

高松駅到着後、すぐスタバに入ってあったかい紅茶とドーナツをいただきました。ずーっと揺れてる気がする。気分悪いのは抜け切らないけど、あったまってだいぶ回復したし、と思ってまずは港を拝見。

小雨の高松港 奥にフェリーが見える

韓国人観光客だらけでした。みんな直島に行くんですかね?

高松築港駅まで歩いて、栗林公園駅までことでんに乗りました。

バーバパパことでん

そして栗林公園を散策。こっちはなんか英語を喋ってる人の方が多かったですね。歩いてるうちに調子がなんとなく戻ってきました。
ところでとにかく松が多い庭園?だったのですが、松が美しいって気づいたのいつ頃の誰なんでしょう?盆栽文化は中国から伝わったとされており、唐代にはすでに今でいう植木をする習慣があったようです*4。今回、大小さまざまな松を見る中で、松の幹のぐねぐねとした伸び方が線香花火に見えてきて、これまであんまりイメージなかったけど、ぱちぱちと弾けるように力強く幹が成長していく様に美を感じているのでしょうか。そんな気もした散策でした。

栗林公園

ことでんで築港駅まで戻って次は高松城址へ。
お濠に流れる水が海水なんですよね。あんまり魚を見ることができず、ちょっと残念。天守台、思ってたより小さいかも。というかそもそもどうしてこんなスポットに城を建てたのだろう?もうすぐそこ海だが…。

入ってきた門とは逆側から出たらなんか撮影スポットみたいな踏切で、思わず撮影してしまう。

そのまま南にぶらぶら進んでいくと、よくわからないドームが見えたのでそちらへ。ほんとにドーム広場っていうんですね。アーケードは早い時間だったからかちょっと寂しい感じ。人口密度と設備が合っていません!みたいな感じがしました。一方で、三越にはそれなりの人が吸い込まれていった印象もあります。次に訪れた松山市高島屋もそうだけど、百貨店がある程度の規模の流通の中心にある印象を持ちました。これまでの印象として、お隣の徳島でのそごう撤退・県内百貨店が消滅が報じられたり*5、地元の高島屋の様子を見て心配になったり、愛着ある池袋西武の話題があったり*6と、業態として衰退一途だなあと思っていたので、ちょっと意外だったり。売り上げがどれだけかは見ただけじゃ分かりませんが、平日の昼間を歩く中で人がいたのは駅の次に百貨店だった気がします。

11時くらいになって、ほんとはここから八栗の方へ寄ってみようと思っていたのですが、まだ眠いしだるいし、座るとまだサンライズに揺られているのではないかというくらいふわふわ視界が揺れるので、片道1時間かけたりするよりは、観光資源がより凝縮されていそうな松山へ早めに向かったほうが楽では?と思い、高松駅へ足を向けました。
それにしてもこの辺り、屋島、八栗、栗林公園の借景になっている稲荷山と、海辺の平地にボコっボコっと突き上げるような地形が点在しているのが印象的です。立体視が苦手な私は、高校地理で「沈水」を初めて習ったときにすぐにピンと来なくて、何度か先生に説明を求めた記憶があります。優しく丁寧に教えてくれる先生だったので、3回目くらいでようやくイメージを掴めた(遅い)のですが、この辺りのGoogle Mapを地形表示で見ていると、むしろ今回行かなかった瀬戸内の島々がぼこぼこと海に浮かんでいる理由がわかる気がするーと思ったのでした。

それで駅に戻ってうどんを食べました。美味しかった。ほんとはこれも入ったことないセルフの店初めて行ってみよっかなって思ってたけど、まあ今日じゃないわ感に苛まれて、高松駅の2階にあるお店に行きました*7。天ぷらが乗っているけどちゃんとさっぱりしていて、美味しかった。

うどん

八栗も車で行けば30分とかだし、やっぱり香川県内に点在している有名うどん屋と寺は車で回るべきなんやな…。香川、鉄道ベースで回るのにはやはり適してないのでは、と、このあたりで悟りました。絶対リベンジしよー。

さて、いしづち9号で松山へ向かいます。狙ってないけどアンパンマン。私が見た限り最後尾の指定は0〜1名、私がいた自由席の6号車は7名で出発。これは心配だ…。(朝サンライズの高松到着時に、向かいのホームにいたいしづちはビジネスマン中心に乗車率3〜40%くらいに見えたけど…やっぱり高松ってあんまり観光っぽくない都市なのかな)

しかし発車してからはJR四国と8000系の本気を感じました。ここまで振り子感じたことないんだけどってくらい斜めに突っ込みながらカーブを高速走行したり、直線区間で唸り声上げながら加速したり…。すげえなこの列車…と思いながら、あっという間に坂出じゃん…むにゃむにゃ…で、起きたら伊予西条でした。

松山駅について、まだ眠かったのでまあとりあえずチェックインを目指すかーと思い、伊予鉄の市内線で大街道へ。大街道ってわかりやすいし、すごい名前だな。スタバで今後の動きを調べながら決めつつ、チェックイン時間になったのを見計らってホテルへ。今回もドーミーインです。チェックイン即ベッドイン。90分くらいダラダラしました。

ドーミーインは奥道後温泉を引いているので、最悪道後温泉そのものに入らなくてもいいかーと思い、松山駅松山市駅の違いが知りたくて、市内線で松山市駅へ。仕事帰りの人と学校帰りの中高生がたくさんいる松山市駅周辺にはちょっとびっくりしました。スケボー抱えて駅前に座り込んでる若者いたり、女子高生が駅前の広場でペットボトルかなんか投げながらワーキャー言ったりしてて、なんか若いなーとか、マイルドヤンキーってこういう感じなのかなとか、若い人が集まるから居場所になる感じだよなこれーとか、そんな気持ちになりました。あんまり普段見かけないなあと。

松山市駅始発の市内線

 

せっかくだし伊予鉄ミュージアムは一度見ておこうと思って、最初どこにあるかわからなかったのですが、大街道とは違って中高生がたくさんいるスタバの奥にありました。あんまり意識してなかったですが、坊ちゃん列車とか言ってるけど、夏目漱石『坊ちゃん』より伊予鉄の方が早いんですよね。すごいなあ。

ちょっと早いですが、愛媛っぽいものを食べて、ホテルの温泉入ってあとはのんびりしようと思い、18時前くらいに晩ご飯*8。鯛めしと五色そうめんがセットになっているメニュー。鯛が(も)好きなんですわ。甘めの醤油だれに生卵を溶かしたところに漬け込むとか最高やろ〜。

温泉入って、野球見ながらアイス食べて、夜鳴きそばも食べて、BSフジで国際情勢を学びながら、夢グループのCMを見て、寝ました。

鯛めし(宇和島風)
3日目

ぐっすり寝てしまって(当然)、8時前くらいに起きました。朝風呂に入って、じゃあ近くのモーニングを…と、調べておいたところが全部閉まっていて、あらーと思って、じゃあ知ってるけど入ったことなかったし〜と思ってフライング・スコッツマンへ。え、秋葉原にあるやつだよね?違うのかな。ホットサンドと炭焼コーヒーをいただきました。

雨もおさまってきたので、松山城へ。ロープウェイで上がっていって、さらにずんずん歩いて登っていきます。ここもまた段差自体が傾いてるやつで、筋肉への負担が高い階段でした。いい運動。

松山城から松山駅方面の景色を見た

城って、ブラタモリや周りの城好きを見ていると、何に着目しているかなんとなくわかる(防衛のためにどんな工夫をしているか、とか、より頑丈に、あるいは効率よく石を積む積み方は、とか)のですが、あんまり自分の関心がそこに向かなくて、なんか実感できてないところだよなーと思いながら入りました。

入ってみたらちゃんと面白かったし楽しかったです。見える景色もすごくいいのだけど、それ以上に刀を持たせてくれたり、火縄銃を構えさせてくれたり、着なかったけど甲冑を着させてくれるコーナーがあったり、当時の武士がどんな視点・視野でそれぞれの役目に従事していたのかを、松山視点で見た大きな政治史と並行で見せてくれたので、偉そうに言えば立体的に学ばせようっていう気概を感じたところです。どれだけ何を勉強しても、ミクロな視点での追体験って絶対なんか発見あるからね。

個人的には、あの小さいスペースから弓矢とか火縄銃で撃てって言われたらものすごい集中力が必要だなあと思って、そりゃあ勉強だけできても評価されないだろうなと思うし、集中力アップや心の平安みたいなことに思想が向くよなあと思いました。哲学対話やってますっていうと、返ってくるよくわからない反応の一つに、それってやると整うやつですか?みたいなのが(経験的に)あります。何十時間も周りでいろんな音が聞こえる中で敵が現れるのを待つのは身体も頭も心も使うと思うんですよね。城の設計がうまく迎撃するようなものになっている分、そういう力が発揮できるようにを準備しておくことが求められたんだろうなあと想像しました。

あとこれ城から景色見て思ったんですけど、松山は空港近いんだなー。今回は乗りたくて鉄路できてるけど観光したいなら次は飛行機で来るかなあ。

帰りはリフトで降りました

次に、市内線の乗りつぶしも兼ねて道後温泉駅に向かいました。スタバが入った新しいっぽい駅ですね。お昼ごはんに再び鯛めしと、宇和島B級グルメと書いてあったジャコカツをいただきました。ほんとは昨日、お刺身の鯛めし(宇和島風鯛めし)を食べたので、炊き込みのいわゆる鯛めしをいただくつもりだったのですが、なんというか、好きすぎて自動思考的にお刺身の鯛めしを頼んでしまう。

鯛めし(2度目)

満腹になって近くにある道後公園へ。最初に入った方がのんびり見れるなーと思って入った子規記念博物館が大正解でした。まず、そっから?!っていう展示構成。古代の松山からですから。子規とはめっちゃ遠いですよね。でも、ちょうど松山城の展示が(当たり前だけど)近世入ってからくらいの内容で、じゃあそれ以前はどうなってたんだろうっていうところが気になってて、最初から興味深く見ることができました。一遍についても、ちゃんと2スペースくらい解説があって、絶対勉強しなきゃーって思ったところ。小説の半分くらい読みましたが、改めてドラマ『坂の上の雲』見たいなーとか、高校現代文以降ほぼ触れてないこの時期の和歌や俳句も知る機会あるといいなと、思いました。

その後、なんとなく湯築城跡を登って、意外とキツくて(また地形確認せずにいった)、写真も撮らずに降りてきて(やはり階段が滑りそうで注意力を試されている気持ちになった)、市内線を乗りつぶしつつJR松山駅へ。次の特急まで1時間くらいあったので、お土産買って、駅の建物にある唯一のカフェがステラおばさんのクッキーだったので入りました。ホットクッキーとアイスコーヒー。

しおかぜ24号で岡山へ。今度は8600系で電源確保。ありがたい。岡山乗り継ぎのビジネスマンが多い印象で、新居浜多度津でどさっと人が増えた感じがしました。おそらく琴平から高松方面へ向かうのであろう多度津〜丸亀の短区間の利用も結構多かったですね。

岡山到着後は駅前をぶらぶら。一通り知ってる店が揃ってて、なんかもうすでに帰ってきたなみたいな感じを受けました。でもどこで何食べたらいいんかなーと思いながら迷ってしまって、西川緑道公園を跨ぎながら行く路面電車、絵になるなーとぼーっと見たりしながら、結局駅に戻ってラーメンとデミカツ丼を食べました*9

食べ終わって数時間あったので、日帰りで入れる温泉とか行こうかとも思ったのですが、なんだか気も向かず、いつも通りスタバで読書しました*10。いつもと違ったのはサッカーを見ながら読んだこと。閉店間際までいて、さあリベンジの準備、と言わんばかりにコンビニへ向かいます。

ここでもちょっとお土産を仕入れつつ、蒸気でホットアイマスクを再度購入。お腹減ったとき用に頭がキーンとしない白くまも高松で仕入れてあります。岡山駅のホームは普段見ない車両ばかりで面白かったです。最終のしおかぜも、津山線の終電一本前も、見送りました。それにしても末期色ってこんなにいるんですね。

乗り込んですぐ検札があって、身支度を済ませてぼーっとしてるうちに三宮手前まで来ていました。じゃあそろそろ寝ますかーと思ったのが0時20分くらい。ぐっすり眠れた感じはしませんが、体感3時間くらいは寝れました。静岡手前で目が覚めてしまい、そのままシャワーへ。あとはずっとダラダラ起きてました。これくらい眠れればまだいけるって感じがしますね。眠いけど。背中にアイマスクを当てたのは多分正解でした。

4日目

東京駅に着いて、一度行ってみたかったカフェでモーニングしました*11

結局あんまりよく眠ってないし、へとへとなので、そのまま帰宅して終わり…と思いきや、午後休をとった妻とカフェへランチに連れ出されるなど。カフェ飯続きですね。

 

振り返ってみると、まず寝台列車では眠れません。よっぽどのことがないと、もう乗らないと思います。思いつきと勢いで切符を買いましたが、ポジティブにもネガティブにも一生モノの体験でした。次は飛行機で行きます。

高松の楽しみ方について、もうちょっと勉強が必要かもしれません。というか、途中にも書きましたが、たぶん車でいろんなところ巡りつつ、県単位で観光すると満足できそう。

それから、ちょっと高松と松山の間の距離を見誤りました。松山はもう一泊しても楽しめそうだし、岡山は岡山でもう一回行きたいですね。

というわけで、ちょっときつい行程で、現に体力的にきつい旅になり、行きたいところがたくさん増えた旅でした。

*1:今回の旅の中で聞いたもの一覧

差別発言、どう対処する?制止はできる? 主催者が絶対やるべきこと #395 - 新聞1面じゃなくても大事なこと -SDGsを話そう- | Podcast on Spotify

妊娠に誰も気づけなかった 障害者と性について裁判で考えた 供述弱者(前編) #396 - 新聞1面じゃなくても大事なこと -SDGsを話そう- | Podcast on Spotify

性の知識、障害者にも学ぶチャンスを 報道も模索しています 供述弱者(後編) #397 - 新聞1面じゃなくても大事なこと -SDGsを話そう- | Podcast on Spotify

盗撮って罪に問われてなかったの!?弁護士に聞く盗撮の状況 6/7 (by菅野蘭記者)ゲストは斉藤真代弁護士 - 今夜、BluePostで | Podcast on Spotify

146話『プレミアひとまず決算(フロント監督編)』(粕谷秀樹さん) - ラジオ・クラッキー | Podcast on Spotify

147話『バルサ・今季の旅の重さ』(小澤一郎さん) - ラジオ・クラッキー | Podcast on Spotify

*2:183系のムーンライトながら。冬に暖房壊れてる車両にあたって凍えてました

*3:銀河のB寝台

*4:https://www.bonsaimyo.com/bonsai/japanese/origin.html

*5:「ほぼ土下座のお願い」そごう徳島店の撤退で三セク社長が見た地獄:日経ビジネス電子版

*6:西武池袋本店フロア案 豊島区の懸念は “百貨店ではなくなると…” | NHK

*7:杵屋 高松駅コム店 - 高松/うどん | 食べログ

*8:郷土料理 五志喜 本店 (ごしき) - 大街道/郷土料理/ネット予約可 | 食べログ

*9:麺屋 匠 (【旧店名】麺屋 たくみ) - 岡山駅前/ラーメン | 食べログ

*10:目の見えない人は世界をどう見ているのか 伊藤亜紗 | 光文社新書 | 光文社

*11:アロマ珈琲 八重洲店 - 京橋/喫茶店 | 食べログ

鹿児島に一人旅をした記録

経緯

妻が結婚前にランダムに行き先選んで一人旅するのをやってて、行き先が鹿児島だった*1ので、私も一人旅で行ってええやろと思って、思い立ったときに予約していきました。

 

1日目

07:45 SKY303で羽田から鹿児島へ。

羽田行きのバスが早着して予想より時間が余ったのでパワーラウンジへ。パワーラウンジ、いままであんまり気づいてなかったけど奥の方に人をダメにするみたいなソファーがあって、朝早くて眠かったのでそこで思いっきり休憩できました(しかし目の前のゲートのJTA*2が気になって眠れはしなかった)。

スカイマークはたぶん人生2度目の利用(前回は神戸から帰ってくるときに乗った)です。キットカットもらえるのは覚えてたけど、ドリンクサービスがあった記憶がなくて、あー焦ってペットボトル買わなくてよかったかーとなった。それにしてもコーヒー/リンゴジュースが無料で、お茶は有料って不思議なメニューやなあ*3。なんでなんやろ。

機内では読書をしました*4。一度読んでいるのですが、そこにある言葉を思い出したくて、もう一周したかったのでした。すごくいい天気の明るい時間のフライトで、眼下がよく見えたので、窓から下を覗きながら、本を読みながら、自分の実践を振り返りながら、という感じでした。

地形、道路、鉄道、飛行場や港の形で、だいたい現在地がわかるくらいはっきり見えて、でもそれらの情報で実際に行ったことない場所も鳥瞰でなら分かるって、非人間的だなあとか、空を飛べるってすごいことやなあとか、改めて思ってました。ただ南九州上空を飛ぶのは初めてだったので、地形とか、緑の繁り具合とか、なんか圧倒的でいろいろびっくりしちゃった。北西側から着陸したのかな?着陸直前に海に浮かぶ島がででーんと視界に入ってきて、うおっとなった。

 

定刻通りに鹿児島空港に降りて、空港連絡バスで鹿児島中央駅へ。朝頑張れば11時前には鹿児島市内でフリーになれるんですね。一通り観光案内所のパンフレットに目を通して、指宿行きの特急券を買って、40分くらい空いたのでアミュプラザ2Fのスタバでいろいろしました。このとき血糖値の低下が気になってストロベリードーナツを食べました。(これが一個目のミス)

 

11:56 指宿のたまて箱3号で指宿へ。眺めはいいし、サービス手厚いし、短区間でもJR九州手抜かないなーという感じがしました。研修中の方含め2両に対してアテンダントさん4人乗車されてました。そして車内限定販売のチョコパンに惹かれて、食す。これが二つ目のミス。空腹度的に昼食が済んでしまい、指宿で行くつもりだったお店*5に行く気がなくなってしまいました(ドーナツもパンも美味しかった…)。

指宿のたまて箱(キハ47 8060・キハ47 9079)

気動車に乗ったの、あまりに久しぶりすぎて、思い返してみれば2017年9月以来です。キハ47に至っては2012年以来の乗車でした。指宿枕崎線はよく揺れると聞いていましたが、縦揺れが大きいタイプの路線ですね。山と海に挟まれて、ほんとに晴れ晴れする、気分の良くなる情景でした。それとは別に、線路横に生えてる植物(雑草)が亜熱帯っぽくてうわ遠くまで来たなあと思ったのもこのときでした。車内は案外、日本人シニア層だけじゃなくて、外国人観光客も多い印象で、私の歳くらいの日本人は鹿児島〜指宿の往復ではほとんど遭遇しませんでした*6

 

指宿で何をするかあまり決めていなかったのですが、水どう聖地巡礼的に「砂むし会館 砂楽」へ行きたくて、駅から歩きました。閑散とした商店街、廃墟になったユースホステルなどを見ながらのんびり歩いて20分。駅前はあまり何もなく、砂楽あたりは温泉も宿泊施設もカフェもあるみたいな不思議な分布で、人がどこに集まるのかわかりやすいなーと思って地図と風景を眺めながら歩くのも面白かった。かつてはこの辺も賑わったんだろうなーみたいなエリアとか、夜はもうちょっと人増えるかなーみたいなエリアとか、そういうとこの人のいない明るい時間の佇まいや雰囲気が好きなんですよ。

指宿駅前の商店街アーケード

廃墟

そして砂に埋められて心地よくなって、温泉入って心地よくなって、バスで駅に戻ってきました。が、次の特急は満席ということで一時間半くらい待つことに。駅前のカフェでグアバジュースを飲みながら、思い立ってこのエントリを書き始めたのですが、猫がかわいかったり、下校中の小学生がお店に遊びにきてたり、ほっこりするカフェでした*7。待つのはあまり好きじゃなくて機嫌損ねがちなのですが、こういう出会いがあるとあんまりいろいろ決めずに進める旅もありかあと思わせてくれます。

注文のとき撫でさせてくれた猫

たくさんの中高生が乗ってきた普通列車鹿児島中央駅に着いたのは17時過ぎでしたが、昼食が変な感じで過ぎてしまったので、この時間なら並ばず入れるやろと、市電に乗って目当ての回転寿司屋へ。

地魚の白身魚が美味しくて、値段を見ずにどんどん注文してしまいました。とはいえアルコール入れずに、新鮮だし、他で食べれないし、美味しいネタが出てくる地元のチェーンって感じがして、サクッといい店に入れたなあと満足*8

ヤガラとメダイ 地魚がおいしい

お腹がパンパンになったので腹ごなしにと思い、鹿児島駅まで珍しく30分ほど散歩しました。まだ日が入りきってなくて、涼しくていい気分になれたし、ウォーターフロントパークは犬の散歩に来てる方や、三線(だと思うんだけどめちゃくちゃ上手だった)の練習してる人や、タバコ吸いながらぼーっとしてるチャラめの若者とかいて、やはり気分が良くなりました。ほんとうの意味で思い思いに過ごせる公共空間って、海のない郊外に住んでいるとあんまりない気がするというか、あったとしても人口密度が高くなって気を使わざるを得ない場所になってしまってる気がする。水族館を横目にかんまちあまで歩いて、横にあるJR貨物の最南端、鹿児島貨物ターミナルを覗きました。オホーツクのコンテナがあって、線路はどこまでも繋がってるんだなあと感じました。

オホーツク

鹿児島駅から市電で高見馬場まで戻ってすぐのお宿はドーミーイン。高級という感じもしないけど、サービスが安定してて私は好きです。天然温泉だし、アイスもゼリーも夜鳴きそばもついてくるし。19時過ぎにチェックインして、まだ見てなかったブライトン戦を見て、お腹が収まったら今日二度目の温泉入って、ぽわぽわ〜っとして、明日何しようかな〜とか思って…やっぱりこうやってただ自分を楽しませるためだけに計画を立てたり調べたりすることも休むことの一側面だよなあと思った。

 

2日目

6時ごろに目が覚めてしまって、ベッドでゴロゴロして一時間過ごしたのですが、起きあがったらびっくりするくらい脚が筋肉痛でした。ダラダラと支度をして8時前に出発。

最初の目的地は城山のバス停です。途中、西郷隆盛像と照國神社に立ち寄りました。市街地歩くだけで見どころ多いなーという感じがします。中央公民館の建物、味ありすぎん?とか、照國神社には日露戦後凱旋記念燈が立っていたり。午後に行った維新ふるさと館付近の歴史案内や、いろんなゆかりある人の像や碑がありとあらゆる所に立っているのを見ると、教育委員会の方々頑張ってるんやなあとほんとに思います。ちなみに教育会館前の広場に遠足の中学生らしき列があったり(8時前に多くが揃って座ってるなんて!と思ってしまう)、照國神社では学年一クラスなんだろうなーくらいの小学校高学年と遭遇したり、平日だし修学旅行とか宿泊学習にはもってこいだよなー歴史学習できるしーと思わされました。この後も各所で小中高生のグループとたくさん遭遇することになりました。

ほんとに日露戦後に建てられたならこの燈にも歴史的価値がありそう

さて、照國神社にお参りしたのち、脇から城山へ上がって行こうと歩みを進めましたが、なめてましたごめんなさいもう地形確認せずにマップだけ見て近いやんけとか言って馬鹿にしません許してください。この道が超しんどかった。段数もあるけど、段差自体が傾斜してて筋肉痛の私には響きました。汗ダラダラになりながら展望台で写真を撮り、バスが来る12、3分ゼーゼー言いながら座ってました。綺麗だし運動になってよかった。バスで下ってみて城山の高さにびっくりしました。もうなめてかかりません*9

段自体にすごい傾斜があって、段数も多く、登り切る自信を途中でなくしながら歩いた道。

登るとすごくいい景色が!

 

城山からはバスで仙巌園に行きました。本殿まで行ったらテレ朝の取材入ってて、何故かごめんなさいって言われた上に、私にもスタッフの方が優しくいろいろ教えてくれた。やさしい世界。世界文化遺産にも登録されていて、今回行った中では一番「観光地として力入れました!」という感じがしましたが、日本人ツアー客と外国人観光客が多くて、早い時間に行ってよかったかも、とも思いましたね。とりあえずめっちゃ勉強になったのでまとめてみました。

 

<抱いた問いや学習の成果>

・いも焼酎は雷汞(らいこう)の製造工程で使うエチルアルコールを飲めるものにしたものってマジかよ(もっと古くからあるんだと思ってたし、だから芋なのかーとなったし、ライコウって名前元になった語あったんかいとなった)*10

・「明治日本の産業革命遺産」の説明の流れで、「外国船がよく来る九州とか西の方の藩は、危機感と防衛への意識が高かったので、近代化事業に早くから取り組みました」的な説明を受けて、確かに釜石・韮山以外その遺産には登録されてないけど、西の方が「危機感や防衛意識が高い」とか「そういう意識高かったから近代化事業に早くから取り組んだ」っていうのは日本史上定説なのだろうか?という気持ちになった(JR東日本曰く「いつも歴史は東から始まる」*11)。

反射炉って結局何なんだろう?(炉として何が革命的な技術だったの?てかそもそも炉って何?)*12

・御殿の中に祖霊社ってあったけど、結局それは何?*13(これが倫理担当としては一番知っておくべき事柄な気がする)

・(これは午後に維新ふるさと館に行ったときも思ったけど)藩内に蘭学者がいるっていうのはどれくらい普通だったのか?(島津重豪蘭学趣味があったみたいに言われるけど、手の届く範囲に知識が蓄積されてないことのオタクにはならないと思うし、どれくらいの距離感に蘭学者がいたのか?)

…などと思いながら、いい時間になったのでバスで市街地方面へ。

仙巌園から見た桜島も綺麗

豚カツを食べる*14

めっちゃ美味しかったし、隣に座ったカナダから来た人がさらに隣のお客さんにカタコト英語でいろいろ話しかけられてて、ちょっと困った感じだったけど、優しさも感じられて、おぉ〜となった。

ロースカツとヒレカツの定食

お腹いっぱいになったので、腹ごなしに市電で移動して維新ふるさと館へ行く。小学生だらけであまりちゃんと展示は見れなかったのだけど、正直これくらいの時間で疲れを感じていて、まあ座ってのんびりするタイミングも必要かなという気がしてたしまあいいかとなった。先生としてはせっかく教室から出たんだし自由行動させたいんだろうな〜と思いつつ、場の様子(フロアにあったすべての「押したら説明し出すやつ」のボタンを走り抜けながら押しまくってて、常に様々な説明が同時にされている空間だった)的にはもうちょっと介入してもいいかなと思ったけど、先生は次行く場所にその場で電話してたからね。まあ忙しいっすよね〜お疲れ様です…となった。

一個気に留まったのは郷中教育(ごじゅうきょういく)の下敷きが儒学であること。蘭学趣味もおるし、朱子学趣味もおったんやろうか。造士館では朱子学以外禁じられていたとかいうし*15。確かに中学レベルの歴史だとそういう説明な感じするけど、もうちょっと受容史知っててもいいかーそのうち調べてみるかーとなった。というか、結局日本史弱すぎるしな…。倫理の日本思想の範囲だと、奈良〜平安仏教と維新直前〜明治期前半あたりに弱さを感じているので…(と言いつつ一回しか講義したことないけど)。

それでまた天文館のアーケードに戻って、今度はむじゃきで白熊を食べる。量的には問題なく食べれるけど、口がベタベタになって冷たくて感覚なくなって途中から何食べてるかわかんなくなったし、対決列島的な食べ方は無理やわ〜と思った。美味しかったです。でも直後に口の感覚なくなっちゃったのに気づいて笑いながらホットコーヒーを頼みました。

しろくま(レギュラー)

また一息つけたし、時間あったら市電乗り通してみようとも思っていたので1系統で谷山へ。激混みというか、これもまた別の小学生の移動と重なって積み残し起こるくらいの感じになってたりしました。まあ市民の足って感じやなあ。ところで、市電には何度か乗りましたが、たまたまだろうけど乗車のたびに車椅子の方が乗ってこられてきて、乗務員さんがちゃんと優しく対応していたので、なんかやっぱり市民の足やなあと思った。専用軌道に入ってからの横揺れがすごくてビビったりもした。こっちは横揺れかいと思ったけど、悪いものじゃなくて、路面電車だなという感じがしました。一両で幅が広くなくて両側に着席客がいて間にびっちり2列に立席客がいて、みんな同じ方向に揺れたり、人をかき分けて乗務員に運賃を払いにきたり、3回目になるけどコミュニティみを感じたんですよね。

 

谷山でJR駅まで歩いたらまた疲れた(早い)ので、JRで鹿児島中央へ。12、3分だけど寝てた。とにかく午後は高校生が多い。そのあとは、一階の方のスタバで休憩して、満足したら再び鹿児島市電郡元に出てから天文館方面へ。

そのまま18時過ぎに天文館から空港行きのバスに乗って、20:10 SKY308で帰ってきました。ちょっとバス早いかなと思ったけど、これでちょうどよかったですね。空港がかなり混んでてお店に入れなかったのもあったけど、一息ついて夜ご飯を食べようみたいな時間的なスキマはなかったです。

 

楽しかったし、個人的には私のしたい仕方で観光したなという気分になりました。みんなで行く旅行も楽しいのだけど、自分の関心にしたがって時間を使えるっていうことが今の自分にとっては大事だし、ちゃんと色々な勉強になった感もあって、大変よかったです。

次は鹿児島ラーメン食べたいのと、指宿より西側に行ってみたいのと、島チャレンジしてみたいのと、別の九州の県にも行ってみたいなとなりました。

*1:ひとりで鹿児島旅行に行ったワケ - ぽん語大辞典

*2:多分、07:15発の小松便じゃないかなあと思います。

JAL、羽田-沖縄増便 羽田-小松・岡山は一部JTAに=23年度国内線

*3:機内販売メニュー・無料サービス|サービス|スカイマーク SKYMARK

*4:永井玲衣『水中の哲学者たち』晶文社、2021年

*5:味処 喜作 (あじどころ きさく) - 指宿/郷土料理 | 食べログ

*6:県が月毎に動向を報告していて、インバウンドは前年同月比4,960.9%増と、ものすごい伸び率ですが、まだコロナ前には全然届かないらしく、海外からの観光客が元々多かったのだなあというのを知りました。よく考えると世界遺産結構あるしね。

鹿児島県/鹿児島県観光動向調査(毎月)

*7:kimama na cafe LaLa - カフェ / 指宿市 - かごぶら!

*8:廻る寿司めっけもん ドルフィンポート店 - いづろ通/回転寿司 | 食べログ

*9:以下のブログでも、はっきりと「体力に自信のない方等はお勧め出来ない」と書いてありました…

照国神社~城山展望台まで歩いて登りました[鹿児島旅行記] - 筑紫の国から『花つくし日記』

*10:芋焼酎が薩摩の特産品になるまで - 伝兵衛蔵

*11:歌詞はこちらに。

JR東日本野球部|JR東日本野球部について・JR東日本野球部沿革|応援歌・社歌・応援曲 :JR東日本

*12:Wikipediaでなんとなくわかるところもあるけど、もうちょっと炉の歴史を理解したい感がありますね。

反射炉 - Wikipedia

*13:コトバンクを参照しても、ちょっと背景が見えきれないので、もう少し調べようと思います。

祖霊社(それいしゃ)とは? 意味や使い方 - コトバンク

*14:黒かつ亭 黒べぇ (くろかつてい くろべぇ) - 朝日通/とんかつ/ネット予約可 | 食べログ

*15:鹿児島県の教育史 郷中教育の伝統、藩校・造士館で育まれた学びの礎 | 2022年8月号 | 先端教育オンライン

披露宴のセットリストに入れられなかった曲をまとめました

前回のエントリが結構読まれたようなので(最後まで読んでくれた人がどれくらいいるかは謎ですが…)、一度候補に入ったけど結局今回使えなかった曲も番外編的にまとめておこうと思います。いよいよ誰も読まない気がします。記録ついでに。

 

引き続き、

ブログ主:モンブラン

ブログ主の配偶者:ナポレオン

で表記します。

 

 

1 Memories Offシリーズ(モンブラン

・With memories(「Memories off 2nd」より)

2ndが初出なんですね、この曲。個人的には「それから」収録のピアノバージョンが一番好きです。なんというか、エフェクトかけずに素朴なピアノの音で弾いてくれた方が落ち着く。そう、落ち着き楽曲の一つです。

 

・Each and every heart(「Memories Off After Rain」より)

・With lonesome and calm mind(「Memories Off After Rain」より)

After rainのサントラは好きな曲がいくつかありながら持っていなかったのですが、1年前くらいに、ハイレゾ化されていたことを知って購入しました。With memoriesと同じくEach and every heartは複数の作品にいろんなバージョンが収録されていますが、このバージョンが好きかなと。

With lonesome and calm mindは双海詩音のテーマですか。ミステリアスで、ちょっと神秘的というか神社っぽい雰囲気も持った曲だと思っています。

 

・Chisa-Ⅰ -Straight love-(「メモリーズオフ6 〜T-wave」より)

・Yuno-Ⅰ -Sympathy-(「メモリーズオフ6 〜T-wave」より)

・Chisa -NR version-(「メモリーズオフ6 Next Relation」より)

Chloe -NR version-(「メモリーズオフ6 Next Relation」より)

シリーズ中でもっとも思い入れのある作品です。箱崎智紗さんにまつわるものは全て好きという感じがします。とにかく。NR版の方を今の目覚ましにしています。

春日結乃さんのことは、1度目のプレイではなんかピンとこないシナリオだなーと思っていて、いまもあまり実は変わっていませんが、ピアノ曲として好きです。

クロエ先輩はクロエ先輩なので、もちろん…(語彙力)。T-waveのちょっとミステリアスな曲調より、当たり前のようにそばにいる日常みたいなことが描かれているNR版の方が曲もシナリオも好き。

 

2 STARTREKシリーズ(モンブラン

父親の英才教育によって好きになったスタートレックシリーズです。

招待状で、「自分たちの好きなものを通して、わたしたちの世界観を力強く表現します」と宣言したのでどうにか入れ込みたかったのですが、まあうまくハマらないというか、怖いか壮大すぎるかミステリアスか、みたいな曲調でうまくいきませんでした。

作品としては、DS9→VOY→ENT→TNG→Generations→First Contact→Insurrection→Nemesis→スター・トレック (2009) →映画第1作〜第6作(ほぼ一気見した)→イントゥ・ダークネス→BEYOND→PICの順で(テレビシリーズは挙げたもの全話)見た気がします。したがって、TOS、DSC、SNW、テレビアニメの各シリーズは未履修です*1

一番思い入れがあるのは、TNGです。なので、TOSTNG双方のキャストによる劇場版Generationsの曲と、TNGキャストの映画である、First Contact、Insurrection、Nemesisから選ぼうかと試みました。各劇場版のメインタイトルがいいんですよねー。

 

Overture(「Generations」より)

この曲はいろんなバラエティ番組で使われているので、曲としての認知度はともかく知っている人は多いと思います。映画のストーリー自体は、よくあるとかいうとあれかもしれないけど、なんか組み合わせだなーって感じですが、人と曲を味わう作品だと思っています。

End credits(「First contact」より)

Ba’ku village(「Insurrection」より)

A new ending(「Nemesis」より)

あとは劇場版三作のテーマが入れ込まれたエンディングです。

PIC3期で各所に使われておりました。

 

3 MUSEモンブラン

グラミー賞を2度受賞しているイングランドのロックバンド。いまやちょい古って感じです。大学2年のときにいろいろとお話するようになったメディア論の先生が教材として何かの歌詞を持ってきてて、家に帰って聞いてはまったパターン。

こういう出会いもあるから、授業ではいろんな媒体の作品を使いたいのですよね。

 

・Can’t Take My Eyes off You

MUSE - Can’t Take My Eyes Off Of You [Tokyo Zepp 2013] - YouTube

ラヴソングを、こんなロックなカバーある?!って最初は思いました。でもかっこいいですねー(語彙力)。

聞けば聞くほどはまっていって、MUSE全曲聞きいるに至る一曲目となりました。

 

・Plug in Baby

言葉はいらないって感じの曲ですが、歌詞の意味はよくわからない笑

youtu.be

アルバム「Drones」のジャケットは現代の兵器についてイメージを持ってもらうのにいい題材だと思っています。同アルバムに収録されたPsychoは、いろんな角度で風刺的に味わえる一曲。このバンドはそういうのが多いから好きです。

 

4 RHYMESTERモンブラン

多分一番最初に知ったのは「週刊映画時評 ムービーウォッチメン」の宇多丸だと思う…けど定かではないです。もしかしたらNona Reevesの「ラヴ・アライヴ」で存在だけ知っていたのかもしれない。どっちが先だったか…。

ただ、聞き始めたのは岡村靖幸とのマクガフィンからです。ここは確か。

全曲聴いたアーティストではないけど、こんな知的で、力強いラップあるんだ…と世界を広げてくれた感じがします。

そしてまた歌い出す

The Choice is Yours

ラストヴァース

この三曲は仕事に臨むメンタリティを支えてくれます。

 

5 岡崎律子モンブラン

・Agape

倫理用語集にも収録されている「アガペー」ですが、そのアガペーとは違う愛の形を歌っている気がします。でも、二人の関係性に身を投じようと思えるようになるのって、ここで歌われているような心構えみたいなものを手に入れてからな気がしませんか…?ということを聞くたびに思う。

youtu.be

 

6 小椋佳モンブラン

銀河英雄伝説シリーズよりいくつか入れようと思いながら、しんみりしすぎると思って入れませんでした。というか、愛というより生死を問題にした歌詞が多くて…それが倫理っぽくていいんですけどね…。

・歓送の歌(本伝第3期ED)

・オーロラのアダージョ(外伝「千億の星、千億の光」ED)

公式の音源がない!

ていうかオーロラのアダージョに至ってはディスクもどこにもない。

美しいと言ってみても 素晴らしいと言ってみても
言葉は力足らず ただ感動のとき
闇は逃げて続くダンス 時は消えて綴るドラマ
どれも神秘 オーロラの奇跡が煌めくよ

(オーロラのアダージョ - 小椋佳

この曲は、再現性のない感動の、その瞬間を描こうとした詞な気がしています。私は、こういういまのところ人間の言葉では語りきれないような体験というのが、この世界には溢れていると思います(美、芸術性、偶然性など…)

なので、「感動、畏敬の念」の歌だというふうにも思っています*2

 

7 そのほか(モンブラン

・星をあつめて - fhána

セットリストの「送賓」の部分については、最後に「untie」を使おうということがまず私の中で決まっていました。なので、そこへの持って行き方を考えたときに、sora tob sakanaで再三モチーフになる星空にかけた曲を直前に入れ込みたいということを考えました。そこで挙がった一曲です。

SHIROBAKO」は私のキャリア初期を支えてくれた作品の一つです。劇場版は、まあ賛否両論あるんだろうなと思いながら、「どれだけ夢を追いかけても、どれだけ自分がもがいて努力しても、だめなときはだめ、というときもあるよねー」みたいな、無力感、あのせんない感じを描いているというところにまず好感を持ったし、(そういう物語だから必ずそうなるとはいえ)「それでも努力を続けていればいいことがあるときもあるよね、そんなもんだよ」という妖精さんみたいなメッセージもあり、近年の自分に寄り添ってくれる作品でもあるなと勝手に思っている、そんなところです。

この曲は、そういう夢みたいなときもたまにあるよねって囁いてくれている気分になります。

youtu.be

 

満天の星 - 南こうせつ

私は、平日はSUPER BELL"Zを聴きながら塾へ行き(使ってもいいかなーと思いつつタイミングが分からず入れ込めなかった)、休みの日はスガシカオを聴きながら(失恋ソングやキモ男ソングが多すぎて不採用)延々と「A列車で行こう the 21st century」をプレイする、そんな中学生でした*3。あとは種々のアニメを見たり、アニソンを漁ったり、人生で最もラノベを読んだ時期だったりもしましたね。

そんな私が、上記以外で中学生時代にハマった数少ないアーティストの一人が南こうせつでした。きっかけは謎。この曲はライブの終わりにパーっと盛り上がろうぜみたいな曲なんだと思うんですけど、愛と感謝に溢れた歌詞で、送賓にぴったりだし、星だし、いいじゃんーと思っていたのですが、思いついたときには音源が間に合いませんでした。

そして「星空」枠は「思い出」枠へ…。

 

8 プリキュアシリーズ(ナポレオン

ちょっと選択肢が多すぎてね…。

20周年記念により、2023年2月1日にボーカル曲が軒並みサブスク解禁されました。驚いちゃったね。ここ数年のプリキュアシリーズであれば楽曲配信されていたのですが、劇場版の楽曲も含めてボーカル曲はほぼ解禁されました。この調子でサントラも解禁してくれませんか?!??!?!?

そういうわけで、何流そうかな〜とたくさん考えていました。

 

ふたりはプリキュア Max Heart

ワンダー☆ウインター☆ヤッター!!

珍しく歌詞に「プリキュア」と入っていない曲だし、モンブランさんも好きって言ってるし、「ありがとう&あいしてる」なので結婚式向きか?と思ったけど、挙式日は冬ではなかった。

 

フレッシュプリキュア!

プリキュア・ビートアップ!

ほぼ一番好きなシリーズといっても過言ではないので、変身バンクBGMの利用は当然かなり検討しました。下記の楽曲もすべからくそうなんですが、結婚式らしさ+好きなシリーズ+使う意義の合計点が、当日使った曲よりも低くなったので落選しています。5回ぐらいお色直ししたら良かったか?

・ラッキークローバー・グランドフィナーレ!

ちょっとオモロ好きすぎて…みなさん、この必殺技の映像をどうにかして見てくださいませんか?

H@ppy Together!!!

超好きな曲。やっぱ使えば良かったかな。とは思うけど、入りもしっとり気味なので使いづらかった。歌詞はみんな見てください。

・予告編

フレッシュプリキュア!オープニングのインスト使えないかな〜と思ったところから。本物のインスト(オリジナルカラオケ)は結構ガッツリコーラスが入っているタイプなのでどうしようと思っていたら、予告編にはコーラスが入っていない!

勇んで提案したら、何を予告するの?ってモンブランさんに言われた。

 

ハートキャッチプリキュア!

プリキュア!オープン・マイハート!

みんな好きでしょ?ハートキャッチの変身は今でもかなり好きだし、気分上がるので結構有力候補でした。

プリキュア・ハートキャッチオーケストラ!

これも好き(好きなものしかないが…)。使い所のイメージが湧けば採用したかも。

Tomorrow Song~あしたのうた~

プリキュアシリーズの全エンディング中でトップクラスに好き。これで退場とか送賓とか結構真剣に考えてたけど、使う意義があまりなくて落選してしまった。

 

スイートプリキュア♪

レッツプレイ!プリキュアモジュレーション

スイートの変身バンクは壮大で結婚式向きかもと思って俎上にあがった。もし使ったとしたら、イントロで気づいた人にワ゛ー!!って言ってもらえたと思う。

 

ドキドキ!プリキュア

プリキュア・ラブリンク!

最も好きなシリーズの一つ(中学英語)。ちょっと入場には弱いかなと思って落選。まあ、採用曲の「永遠のともだち」でキュアハートさんが歌ってくれているので、いいでしょう。ドキドキ!プリキュアモンブランさんが哲学の観点で楽しめると思って(アガペーとエロースの話だから(雑))冒頭数話だけ見てもらっています。早く見終わろうね。

ラブリンク

超好きなエンディングテーマ。使うにはちょっと可愛すぎたか。使い所のイメージ湧かず。

 

Go!プリンセスプリキュア

夢は未来への道

本当に好きなエンディングテーマ。わたしの車に乗ったことがある人は聞いたことあるかも。さすがに再入場で当シリーズの曲をめちゃくちゃ使ったので、控えました。

 

★トロピカル〜ジュ!プリキュア

Viva!Spark!トロピカル~ジュ!プリキュア

プリキュア!トロピカルチェンジ!

結婚してからモンブランさんと初めてちゃんと一緒にしっかり見たシリーズ。トロピカってて結構いいかなって思ったけど、挙式日は夏ではなかった。

 

★デリシャスパーティ♡プリキュア

プリキュア・デリシャスタンバイ!パーティ・ゴー!

プリキュア!ライト・マイ・デリシャス!

かなり好きなバンクBGMだし、盛り上がりそうだし、披露宴は「デリシャスなパーティ」を強く指向していたので結構アリかなと思っていたが、ちょっと最近のシリーズすぎるかという気持ちもあった。何より自分の中でプリンセスエンゲージが強すぎた。

 

9 愛乙女☆DOLLナポレオン

はるちゃん見てる〜??(ᵔᴥᵔ)ずっとおねえちゃんだよ(はずかしい)

・誰よりキミがNo.1

超伝導シンパシー

かわいいし、ラブに溢れているね…

・恋のマジック

日向春菜推しとしては当然脳裏によぎる。

・その他かっこいい系の曲

Bargain girlとか相対性理論とか、ライブで来るとヤッター!!ってなるけど結婚式では使えなかったね…

Dears

感謝の曲枠で検討していた。「守り続けた8年」でピッタリでは?!って思ったけど、ちゃんと数え直したら5/5はお付き合いして丸9年の記念日だった…

 

10 Ange☆Reveナポレオン

渡辺くるみさん、権田夏海さん、私の人生を彩ってくれてありがとう。今なお幸せを祈っています。

・Kiss me Happy

MVの冒頭が誓いのキッスで始まるので、かなり初期に思い浮かんだ曲の一つ。この曲の間奏で側転する渡辺くるみさんに一目惚れしました。

www.youtube.com

 

あいのうた

グループの曲なのに、ほぼシンメのツインボーカルみたいな曲。ツインのうち一人が渡辺くるみさんでした。これが流れても、わたしだけが湧くことになりそうでやめた。自分一人で余興を執り行って歌えばよかったかな。

 

Stare

Lovey!

星空プラネタリウム

モンブランさんも好きなあんじゅれ曲。Stareは結構アリだったものの、冬ではないのでやはり落選してしまった。寒空じゃないものね。Lovey!はイマイチ使い所が思い浮かばず。

星空プラネタリウムはナポレオンとしても思い入れが強すぎて*4使いたい気持ちはあったんだけど、使えなかったね…。

 

・堕天使曲の数々

堕天使曲だいすきだけど、結婚式では使えないのよ〜…

 

11 ヒプノシスマイク(ナポレオン

ちゃんと好きって明言したことなかったですが、明言します。ヒプノシスマイク好きです。

ご存じの方はご存じの通り、どちらかというとかわいい女性のことの方が好きなので、男性ばかりの作品ね…と正直当初は全く関心がありませんでした。ところが、ある日猛烈なプッシュを受け、ライムアニマを試聴したところ、頭を使わずに見れるところに感動して作業用BGMとして繰り返し見ることに…。そのうち楽曲をちゃんと聞くようになり、ドラパを聴き、数年ぶりにソシャゲというものに手を出すことになりました。なかなかもう新しいジャンルに踏み込むにもエネルギーが必要な年齢になってしまったので、本当に久しぶりの新・自ジャンルです。久しぶりに推しもできました。飴村乱数さんです。男性キャラを好きになったの、マジでいつぶり?そしてもちろんFling Posseを応援しています(みんな好きだよ)。

・Hoodstar+

もちろん曲全体として好きなんですが、ピンポイントで好きな箇所が、7:17ー7:20です。そんなたった3秒に限らず、落ちサビ前のパートがメチャ好きなので使い場所ないかなーと考えていたんですが、そもそもラップって結婚式で使いづらいね…という結論にモンブランさんと至ったので、ヒプマイ自体の活路が途絶えた。シブヤの曲ならある程度使えたかもしれないけど、式場が埼玉県内でシブヤのこと歌われてもちょっとヤバいので提案するのもやめた。

youtu.be

*1:スタートレックシリーズの作品群とシリーズの略称についてはWikipediaを参照。 スタートレック - Wikipedia

*2:話は逸れますが、「特別の教科 道徳」の内容項目に「感動、畏敬の念」が含まれていることにナンセンスさを感じています。私たちの人格の陶冶には、自然そのものへの畏怖だったり、他の人の生き方や世界の在り方に感動したりする経験が関わっていることには、私も疑いがありません。しかし、それを「ねらい」として意図して再現しようとすると、感じられるべきものが感じられなくなってしまうのではないかと思うのです。「なぜか」と問われると論がないというか、弱いところなのですが、でもそんなことに時間を使うなら、偶然にそうした感動や畏敬がおのづから起こりうるような活動に時間を割いた方がマシなのではないかという気さえしてきます。

近年の状況を顧みると、二つの方向からのプレッシャーがあるように思います。一つは、上から降ってくる「主体的・対話的で深い学び」や「考え、議論する道徳」などがもたらす、非認知的な学びの中でも偶然性を必ず含みうる現象を企図して教室に再現しようとする、もしくはそうした現象があることをメタ的に教え込むことを強く促す方向性です。もう一方には、「部活動顧問を断る」「行事をなくす」「教員の働き方改革」などの、そうした偶然性を必ず含んでいる体験を起こしうる環境を維持するコストが高すぎるとして体験自体を不要なものとして切り捨てていく方向性があります。正直、どっちもちがーうって言いたくなるし、常時この大きな板挟みにあること自体が結構な心的負担です、と愚痴っておきます。

*3:振り返ってみると部活動には力を入れてなかったと思います。鉄オタが知れ渡りすぎて案内役としてサブメンバーに入れてもらったことは何度かある。

*4:渡辺くるみさんにとって最後の曲。この曲を最後に歌って、リリースイベントの途中で、あんじゅれを卒業されました。だから、思い出の曲なのに好きな人の声が残らなかった。

その後、渡辺くるみさんのいないAnge☆Reveのサポートメンバーとして権田夏海さんが来てくれて、リリースイベントを完走したものの、正規メンバーではなかったので権田夏海さんの声もCDには入らず(でも、リリースから3年、権田夏海さんの声が入った星空プラネタリウムも収録されたアルバムが発売され、泣いた)。色々あって、権田夏海さんにわたしは救われ、当初は救われた恩義から通っていました。会うたびに好きが増していった権田夏海さんも、卒業ライブの本編ラストで大切な曲だと言ってこの曲を歌ってくれて、わたしは…わたしは…

挙式したので披露宴のセットリストをまとめました

入籍して3年1ヶ月が経ちましたが、人生で何度か訪れる通過儀礼の一つ「結婚式」を実施するに至りました。

ちなみに会場を予約したのが1年3ヶ月前で、全く現実味なく予約してしまって、一人で不安になったりもしたのですが、とっても素敵な式場で、サポートも案内も手厚くて、前向きに準備にあたることができました。ありがとうございました。

 

本記事は、披露宴で使わせていただいた楽曲のセットリスト(会場配布分)の詳細版になります。なお、全て式場を通して使用上の権利関係をクリアしていただきました。アルバムは担当者様にお渡ししたディスクを表記しています。

 

以下、お互いの好きなケーキの名前にあやかり、

ブログ主:モンブラン

ブログ主の配偶者:ナポレオン

と表記します。

今回はナポレオンさんからも文面をいただいて、それぞれの選曲理由を中心にコメントを書いていきます。

 

 

迎賓    

ribbon - sora tob sakana(「deep blue」より)

シューティングスター・ランデブー - sora tob sakana(「World Fragment Tour」より)

夜空を全部 - sora tob sakana(「deep blue」より)

選曲:モンブラン

sora tob sakanaは、結婚する前にナポレオンさんの車に乗っけてもらったとき、初めて聞いたのでした。そのとき聞いたのは「夜空を全部」で、これで照井サウンドにどハマりしています。同曲は最初に聞いた思い出の曲として選びました(ただ、実は歌詞はあまり好きじゃないです。「夜空を全部 あなたにあげる」って少女に言わせてるおじさんの理想とオタクの欲望とそれを看過する社会…みたいにゾッとする瞬間があるからです*1)。

ribbonが歌っているのは、他者の存在が自分にとってどんな意味を持つか、という話であると思っています。「耳を澄ましたら聞こえる」であったり、たくさんある優しい「思い出のかけら」を眺めながら、急き立てられるように人生の旅路を進んでいく感じであったり、私の世界観(日常感覚)に近いなと思うところです。タイトル「ribbon」は、そうした「耳を澄ましたら聞こえる」ような距離感にいる(あるいは、いた)知人、友人、仲間、家族をゆるく結びつけているものの象徴のように思えます。この曲は、せわしない日々の中で貴重な時間を割き、この宴に集ってくださったみなさまをお迎えするのに最適だと、私には思われました。

一方で、私は、こうした社交的な場(とまで言わなくとも、小規模な飲み会であっても)に、いつも抱いている期待があります。それは新たな人や個性との出会いです。シューティングスター・ランデヴーの一番の歌詞は、「別々の宇宙で生きている」人々に対して、”君の個性を見せてよ!”と「呼びかけて」いるように思えます*2。「君を連れ出すよ 心躍るステージへ」も含めて、ここでまた新たな人や知っている人の知らなかった横顔との出会いがあるといいな、という、私からみなさんへの(いささか迂遠な)メッセージとして選んだ次第です。

deep blue

deep blue

 

新郎新婦入場

SUPER KEIBA - 千住明(「best wishes 3」より)

選曲:モンブラン

使用楽曲を決めるとき、真っ先に決まったのはお色直し後の入場に「変身」モチーフのプリキュアの曲を使うことでした。ナポレオンさんはそこで、「最初の入場曲は決めていいよ」と言ってくれました。「入場」で真っ先に浮かんだのは、競馬の本馬場入場。今回は現在放送中のフジテレビ系列「みんなの競馬」の前身「スーパー競馬」にて使用されていた本馬場入場楽曲をチョイスしました。大好きな一曲です。

 

ウェルカムスピーチ・プロフィール紹介・乾杯

これが私の生きる道 (Full-大編成 Ver.) ,Samba de Loves You (Full Ver.)  

- 北宇治高校吹奏楽
(「『劇場版 響け!ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~』オリジナルサウンドトラック「The Endless Melody」」より)

それゆけ!乙女の戦車道!Wind Orchestra ver.

- 伊藤真澄(「TVアニメ『ガールズ&パンツァー』オリジナル・サウンド・トラック」より)

選曲:モンブラン

入場曲に金管・ストリングス中心の壮大な曲をチョイスしてしまったので、この流れを切りたくないなと思いつつ、私たちが話したり紹介されたりしている間に堅いクラシックを流すのは違う!ということで思いついたのが「響け!ユーフォニアム」と「ガールズ&パンツァー」。

場面として「これが私の生きる道」が適切だろうと思い、ファーストチョイスはこれでした。原曲は1998年に発表されたPUFFYの楽曲ですが、「ユーフォ」のサントラを改めて漁る中で、幼稚園に行くか行かないかくらいの時期にこの曲が大好きだったのを思い出したというのも選曲理由の一つです。よく歌ってたと思います。あとの2曲はテンションを下げない曲調から選びました。

 

乾杯

宝島

- 北宇治高校吹奏楽
(「TVアニメ『響け!ユーフォニアム2』オリジナルサウンドトラック「おんがくエンドレス」」より)

選曲:モンブラン

乾杯の発声は私の高校時代の親友にお願いしました。うまくいくか(いったのか)わかりませんが、これまでの流れから引き続き吹奏楽曲であること・彼の発声とともに印象的な部分から流し始められる曲であることを中心に選びました。去年のたしか12月初旬に勤務先の吹部が吹いてて思い出した曲でもあります。

 

歓談

Liebesträume(「愛の夢」), S.541 Liszt, Franz

Clair de lune(「月の光」) (from “Suite Bergamasque”), l.32 Debussy, Claude

ピアノおまかせ生演奏 1曲

Nocturne No.9(「夜想曲第9番」), Op.32-1 Chopin, Frederic

選曲:モンブラン

ここからはピアノ生演奏パートです。式場のはからいで楽譜が見つかれば何でもリクエストOKということだったので、歓談やお食事を邪魔せず、ふと聞こえたときに「ゆったり」した気分になれる曲で、私の趣味(個性)を出せるものはないかと探してみました。

私は宴会やパーティーに参加したとき、お手洗い等で席を外したときの「遠くからみんなの声が聞こえる」感じが大好きです。おしゃべりの中にいるときより「来てよかったな」と思う率が高い気がします。思うに、楽しいおしゃべりの中にいると、エネルギーを使い、エネルギーに晒され、「夢中」になる一方で、おしゃべりの渦中から抜け出した瞬間にゆったりできていることや楽しい場であることを改めて認識するのだと思います。メタ認知っぽい(雑)。そういう場の緩急も意識してみた次第です。

愛の夢」は、その意味での緩急を変える一発目のチェンジアップとしてすぐイメージできました。この後来る「メモリーズオフ 〜それから〜」使用楽曲ラッシュの前触れでもあります。つまり陵いのりさんが弾いていた曲の一つですね。遡れば「Memories Off 2nd」にて白河ほたるさんが弾いていた曲でもあるようです。ただ、この曲自体の背景には作曲者リストの女性問題が強く影響しているようで*3、私は愛を夢にしないように努力しようと思いました(KONAMI)。

「月の光」はずーっと好きな曲で、思い入れもあります。実は大学院時代に司書教諭資格を取得した*4のですが、「読書と豊かな人間性」というけったいでうさんくさい名前の、でも一番ためになった授業の一環で、「月」というテーマでブックトークをするという課題がありました。その際に流した曲だったりします。もともと冨田勲月の光があまりにも好きすぎて、ずーっと聴いていた時期がありました。東京五輪の閉会式で流れたときには「やるな!」と思いましたね(何様)。ナイトウェディングだし、ピアノで弾いてもらえたら雰囲気も合うかなと。

さて、後にも一つ「ピアノおまかせ生演奏 1曲」が出てきますが、ここはリクエストした譜面が見つからなかったパートです。

最初にリクエストしたのは

La plus que lente(「レントより遅く」), l.121 Debussy, Claude

でした。「月の光」からもう1段階「ゆったりする」曲はないかなと思って、ドビュッシーつながりで最初に思いついたのがこれでした。次のショパン夜想曲第9番」も実は二度目のリクエストで通った曲で、もとは

Carillon(「鐘」) (from “13 Pieces”), Op.76 No.3 Sibelius, Jean

でした。音がこぼれ落ちてくるようなパートがある曲で、こういうおしゃれさも好きだなと思っています。鐘は、何かの訪れを知らせる道具です。「レントより遅く」でゆったりしたあと、「鐘」で流れを変えて、次の盛り上げにつなげるという構想でしたが、いきなりリクエストするにはマイナーすぎたかもしれません。いろいろ言った後に「おまかせにします」だなんて、あまりにもわがままじゃないかと、ちょっと自分を責めていたりもします。調子に乗ってごめんなさい。

結果的に4曲目に選んだのはショパン夜想曲第9番」。この曲は「銀河英雄伝説本伝」で、第1期第9話をはじめとして何度か使われている曲です。私の趣味(個性)を出せるものとして。

 

パーティは何処に? - NONA REEVES(「GREATEST HITS VOL.1」より)

選曲:モンブラン

一般的な披露宴における盛り上がりは、「入場」「ケーキ」「お色直し」「お手紙」だという気がします。私たちはゲストをしんみりさせない(感動で泣かせたりするよりは、美味しさや楽しさで満足してもらう)という原則を心に持っていたので、一切の「お手紙」をなくしましたが。次の盛り上がりは「ケーキ」です。緩急を意識して一旦落ち着けたからには、再び流れをガラっと変えて盛り上げていったほうがいいかなということを意識しました。

この歌、郷太のラップパートも好きですが、一番好きなのはイントロです。どんな時に聞いても、イントロが雰囲気をこの曲に引き込んでくれるような気がします。もちろん、来る方に向けて「例のアレ」も強く意識していますが、私はそれ以前からずっとNONAが好きだった(多分2008年くらいから)し、ほとんど全曲ちゃんと聞いているので!

そんな主張も含んだ選び方です。

 

ケーキ入刀・ファーストバイト

MUSIC S.T.A.R.T!! - μ's

選曲:ナポレオン

「Where is the party? 朝まで踊ろう」→「だってパーティ終わらない」!!!

ウェディングケーキのターンが結婚式で一番パーティっぽいですよね。ということで、歓談の最後からパーティのアクセルを踏み始め、ケーキ入刀で終わらないパーティ!はじめよ!の流れを取らせていただきました。

2013年に大学へ入学してからしばらくはラブライブ!でシャンシャンと周囲とのコミュニケーションをとっていた思い出もあるので、この結婚式セトリのなかでは珍しく、完全に「みんなの方を向いて選んだ」曲になります。本当はいまだにPrintempsの曲を愛しており、そちらの線でどうにかいけないかとかなり考えたのですが、どうも結婚式にはそぐわないので泣く泣く断念…

Music S.T.A.R.T!! - Single

Music S.T.A.R.T!! - Single

  • μ's
  • アニメ
  • ¥510

 

お色直し中座

イトシラブ (Nouvelle Ver.) - Ange☆Reve(「Ange☆Reve」より)

選曲:ナポレオン

Ange☆Reve(アンジュレーヴ / 通称:あんじゅれ)のライブで、セトリにイトシラブが存在しているだけでニコニコになるわたしです。イトシラブが流れているときは、“本気”になれます。欲を言えば、好きだった人がステージにいてくれたら良いのですが…*5

あんじゅれ楽曲の中でも相当好きな曲なので、ゲストが必ず耳を傾けるシーンで使いたいと思っていました。ふたりでいっしょに移動しているときに流すのにピッタリじゃありませんでしたか?ピッタリなんですな。

Ange☆Reve

Ange☆Reve

 

歓談

Modlitwa dziewicy(「乙女の祈り」), Op.4  Bądarzewska-Baranowska, Tekla

Jeg elsker Dig(「君を愛す」), Op.41 No.3 Grieg, Edvard

ピアノおまかせ生演奏 1曲

選曲:モンブラン

さて、一旦退かせていただきましたし、ゆったりパートです。お食事は楽しめましたでしょうか。

乙女の祈り、君を愛す、は、「Memories Off 〜それから〜」使用楽曲で、これも陵いのりさんが弾いていたことで有名ですよね。私はこの作品で「君を愛す」に出会い、グリーグの曲を聴き始めるきっかけになったりもしたので、思い入れの強い一曲だったりします。メモオフの話はもう少しとっておきます。

ここのおまかせで最初にリクエストにしていたのは、

Liebesfreud(「愛の喜び」), Fritz Kreisler transcribed by Sergei Rachmaninoff 

披露宴としても、みなさまへのメッセージとしても、ぴったりだと思って割と早くから使おうと思っていましたが、譜面入手困難ということで…。結婚式に合わない曲が多いですが、私はラフマニノフ大好きおじさんです。

 

FASHION - sora tob sakana(「World Fragment Tour」より)

選曲:モンブラン

そんなわけでまたゆったりしましたので、お色直し入場に向けて盛り上げる一曲をと思ってチョイスしました。ただ、この曲は「戦ってる」曲で、パッと明るい曲調や歌詞はありません。私はこの曲がsakana史上一番好きかもしれないのですが、好きポイントづくめの一曲なので、なぜこの場面で選んだかを中心に書こうと思います。

そして、そのためにこの曲とは関係のない、少し惚気も含んだ長い話をしようと思います。
私たちが入籍したのは2020年4月で、そのきっかけは明確に1回目の緊急事態宣言でした。もともと私が常勤ポストを得たら結婚という合意があったし、実質的な同棲もすでに始めていたので、私たちからすれば、あとちゃんと家族に報告して書類を書くだけ、ではあったのですが、緊急事態宣言を出しますという宣言によって、順番が乱されてしまったのでした。
結婚式について、私はもともと、あくまで通過“儀礼”の一つでしかなく、私自身にとって必要はないという態度でした。そして、人と集まることが制限されたので、いつやれるようになるかわからないし、いわゆる結婚式みたいなのは手間もかかるし、やらなくていいか、とより後ろ向きの態度になっていました。そんな私は徐々に変わって準備に前向きになっていきます。この変化には、大きく二つ要因があったように思います。
一つは、フォトウェディングをやったことです。入籍して半年経った頃、結局ちゃんと直接親族に会うこともできず、どうにか記念の記録や報告だけはなんとかしておきたいという気持ちがありました。そもそも夏休みに旅行へ行くことにもまだ議論のあったあの時期に、人を集めずに記念行事をできる一つの方法がフォトウェディングでした。さほど高額でなく(とは言ってもこだわればもっと高かったと思いますが)、これなら家族も喜んでくれるかなと、自分のためというよりは、周りの人たちのために写真を撮られに行きました。ただやってみると、自分の衣装を選んだり、ナポレオンさんがウェディングドレス姿になったり、その上数十分もメイクをされる場面をまじまじと見たり、と、“行事感”を存分に味わうことになります。ポージングの提案がカメラマンからあって、照れながらなんとかこなすうちに、いつしか初めて「ああ結婚したんだ」と実感を手にしていた気がします。役割を与えられて、流れに乗せられて、初めて大事なことを実感した気がして、通過儀礼にだって私にとっての意味があるじゃないか、と気づく大きな転換点になりました。
もう一つは、実は式場の予約をしてからのことです。この記事の冒頭に記したように、式場の予約をしてもまだ「いよいよ結婚式を挙げるんだ」という実感が湧かずにいた私ですが、ナポレオンさんは私よりずっとずっと早いタイミングで準備をしはじめます。具体的には、ウェディングドレスのためのシェイプアップ。そのために、食べ物に気を使い、仕事から帰ってきた後に運動をし、ときには厳密なまでに摂取する栄養バランスをアプリで管理していました。私が作った料理をg単位で計量してから盛り付けるようになってからは、ほんとうに「自分とあげる結婚式のためにそこまでするのか」と、その努力に頭が上がらない気持ちになる日々が続きました(いまも)。その姿を見て、「私にできることはなんだろう」と、年明け頃からとだいぶ遅いタイミングではありましたが、自分も準備に本腰を入れるようになったと思います。好きな人が自分にはできない努力をしている姿をすぐそばで見られるなんて、私はやはり幸せ者だ、と本当に思います。

FASHIONは、私にとって「ほんとうは何にだってなれる可能性を持ったあなたは、なりたい自分を見つけて、そのために本気で努力できていますか?」と問いかけてくる一曲です。特に二番の歌詞はやばくて、引用するだけで泣けてきそうです。

本当の自分なんて興味ない

純白の服を着て どこへだって行ける

誰もいなくなった舞台で

君は踊り続けてる

引き受けてきた全ての夢と語り明かした

誰にも書けないそのシーン

理想の結婚式に向けた努力を惜しまず戦ってきたナポレオンさんが、装い新たに入場する予兆を知らせる曲としてぴったりだろうと、一人合点して選んだ一曲です。

 

プロフィールムービー

LOVE TOGETHER - NONA REEVES(「GREATEST HITS VOL.1」より)

選曲:二人

これから結婚式を挙げる人が絶対知っておくべき大変重要な団体に、一般社団法人音楽特定利用促進機構(通称:ISUM)があります。この団体は、「結婚式や披露宴で市販音源をCD-Rや映像(DVD-R等)へ収録(複製)する際に必要となる複製権(著作権著作隣接権)の手続代行機関」です*6。ISUMで使用許諾が下されている楽曲は、世に流通する音楽のごくごく一部です。具体的にどの楽曲が許諾されているかは、データベースで見ることができ、掲載されていない楽曲についてはISUMから版元に確認してもらう「リクエスト」を送る仕組みになっています。

プロフィールムービーはもちろん、今回披露宴でお見せした映像に使う楽曲はここから選ばざるを得ません。ここまでお読みくださった皆様にはお察しいただけると思いますが、私たちの使いたい楽曲の99%は映像への使用許諾が下されていません。

二人のプロフィールムービーですから、プリキュアとか、メモオフとか言ってないで、二人とも好きな曲を選びたいわけで、身もふたもない話をするとパッと頭に浮かんで許諾されていたのがこれだったという感じです*7。結果的に面白かったでしょ?

 

お色直し入場

プリキュア・プリンセスエンゲージ!,エクスチェンジ! モードエレガント,つよく、やさしく、美しく!

- 高木洋(「Go! プリンセスプリキュア オリジナル・サウンドトラック1 プリキュアサウンド・エンゲージ!!」より)

選曲:ナポレオン

結婚式を開催すると決めてすぐに、披露宴の入場もしくはお色直し入場でプリキュアシリーズのうちいずれかの作品の変身バンクBGMを使うと決意していました。なぜなら、(あまりこのことを明かしたことがない人もいるかもしれませんが、)わたしはプリキュアのことが本当に・本気で好きだからです。人生のおよそ3分の2はプリキュアが共にありました。

どのシリーズから採用しようかかなり悩んでいたのですが、わたしがとりわけ好きなシリーズの一つである「Go!プリンセスプリキュア」の劇伴のクラシカルな曲調は結婚式にも合いやすい(と思う)ので、使えてよかったとしみじみ思います。しかも、当シリーズの変身時の掛け声は楽曲名にもあるとおり「プリキュア・プリンセスエンゲージ!」です。ありがとうございます。

また、変身バンクBGMの時間は一般的な曲よりは短いので、棚ぼたで同シリーズのBGMをほかに2曲採用することができました。

つよく、やさしく、美しく登場することができたと思いますが、招待状の返信でわたしの「メタモルフォーゼ」を期待しているとコメントくださった友人各位、ご期待に添えましたか?

 

見て見て見てね!!

 

BBQ・デザートビュッフェ・フォトラウンド

プリキュア〜永遠のともだち〜(2014  Version)

 - 工藤真由、キュアハート(生天目仁美)、キュアラブリー中島愛

プリキュア・メモリ(NewStage3 Version)

- キュアブラック本名陽子)、キュアブルーム樹元オリエ)、キュアドリーム三瓶由布子)、キュアピーチ沖佳苗)、キュアブロッサム水樹奈々)、
キュアメロディ小清水亜美)、キュアハッピー福圓美里)、キュアハート(生天目仁美)、キュアラブリー中島愛

選曲:ナポレオン

2023年2月1日よりプリキュアシリーズ20周年を祝う記念すべき1年が始まりました(2月1日で「ふたりはプリキュア」の放映開始から丸19年経過のため厳密には19周年で、本当の20周年は2024年2月1日だと思うのですが、15周年記念の頃からプリキュア界では周年のお祝いはn周年に向け1年間かけて行うことになったようです)。

お色直し入場のBGMを聞いただけではプリキュアの楽曲と気づかない人もいらっしゃったかと思います。それでも良かったのですが、もうここで全てオープンにしようと決意し、2023年に挙式するプリキュア好きとして、結婚式の場を借りてお祝いの気持ちを表明することにしました。冒頭から「永遠のともだち プリキュア!」と聞こえてきて、みなさまがどういう気持ちになったかドキドキ!です。

この場では、プリキュア10周年記念かつ我々が付き合い始めた年の作品である、2014年春のオールスターズ映画「映画プリキュアオールスターズNewStage3 永遠のともだち」の楽曲を採用することが最も適していると考えました。2番目に流したプリキュア・メモリについては、吉田仁美さんが歌唱されているオリジナルも大好きなのですが、たくさんのプリキュアにも結婚式に参加してもらう気持ちで映画版を採用しています。

「いつか大人になった時も 忘れないでね 愛と勇気」大人のみなさま、いかがでしょうか?

蛇足ですが、わたしたちは2023年5月5日をもって付き合い始めて丸9年になりますので、プリキュアの周年の考え方に則ると、「10周年」に突入です。

 

Brand New Blue - sora tob sakana(「deep blue」より)

選曲:モンブラン

再三登場するsora tob sakanaの楽曲ですが、プリキュア曲から、この後続くノンボーカルのメモオフ曲を並べたときに、さすがに急減速が過ぎるのではないかという感じがしました。ちょうどいい中間の曲ないかなーと思って思いついた曲です。全く別の観点では、伝わる人には伝わってほしい(いや、伝わるはずのない)メッセージというか私個人の抱負みたいなものを発するために選んだ一曲です。

来てくださった私を知っているゲストの何人かはすでに話していたのですが、2023.5現在、私は休職しています(代わりに仕事を引き受けてくれた人もゲストの中にいます。本当にありがとう。)。きっかけや原因は、職場の側にも私個人にも当然たくさんあって、しっかりと症状が出てしまったこともあり、許されるだけゆっくり向き合っていきたいと思っています。

私個人の話をちょっとだけすると、実は就職と入籍を経て、思えば私個人が学生時代に抱いていた数少ない「やりたいこと」は大体済んでしまいました。あと旅行したいところはあるけど、ありがたいことに基本的には望んだ仕事をやれているし、人生を共に歩みたいと思える相手と一緒にいるし…という感じで、次の野望というか、ゴールというか、展望みたいなものがぼやけた時期でもあります。

新しい風 この色にどんな 名前をつけたらいいんだろう

一秒のその中に数えきれない歌が広がってる 今だって

約束するよ 初めて出会って やがて消えるその季節と

この世界の手触り確かめる時には

いつだって 想っている あなたを

Bland New Blueの、特に引用した部分の歌詞は、頭では理解できてもなかなか感覚としてつかめない、実践できないことであって、かつ少し懐かしいような、一方で憧れもする境地(感覚)を歌っているなあと思います。もう一度、地に足をつけて、一つ一つの事柄の手触りを捉えながら、いまここを意識する生活を送りたいと思っています。

 

Promised memories -Piano-

- 阿保剛(「メモリーズオフゆびきりの記憶Complete Audio Collection & Audio Drama Album 」より)

Hotaru -firefly- ,Miyabi -lovers or friends-,Inori -sweet note- Piano

- 阿保剛(「メモリーズオフ~それから~サウンドコレクション」より) 

Recite

- 阿保剛(「メモリーズオフゆびきりの記憶Complete Audio Collection & Audio Drama Album 」より)

選曲:モンブラン

さて、メモリーズオフシリーズは、高校時代に友人から布教されて、シリーズ作中いくつかをプレイしました。6作目の「T-wave」と4作目の「それから」が特に印象的でした*8。(T-waveのサントラディスクを期限までに入手できず、断念しました…*9

いろいろと話せるほど比べられる恋愛シミュレーションゲームのプレイ経験がないのですが、メモオフはなんというか、それぞれのキャラクターの性格や言動の背後にある影の差す部分も含めた人生経験みたいなものを丹念に描いている印象で、例えば絵がいい!、このキャラが!的な、ここを味わえ!と突出した部分がわかりやすくあるシリーズではない気がします。でも大好きだったのは、人物背景を含めたキャラクターやシナリオが作り込まれていることに加えて、一つ一つの場面に合う情景と音楽が選択されているように思われたからな気がします。何度も聖地巡礼に行って、鎌倉、江の島、藤沢エリアには詳しくなりましたし、阿保剛楽曲も好きになりました*10。大学受験勉強中、ずっとメモオフのサントラを聴いていましたね…。

今回は、曲調で全部選んでいます。ほんとうはWith Memoriesとか名曲もっとあんだろという感じですが、「しんみりさせない」がモットーなので、エモすぎるのも、なーという、フィーリングです*11

 

サクラサク,祝福 - 岡崎律子(「ラブひな OKAZAKI COLLECTION」より)

選曲:モンブラン

ここも、後でYUKI楽曲が来ることが先に決まったので、ちょうどいい曲を…と思って思いついた選曲です。うまくはまったのかな。
もし「ラブひな」のファンだったら林原めぐみのディスクを使うと思いますが、私は岡崎律子ファンであって、一切「ラブひな」は通っていません。悪しからず。
岡崎律子のハマりポイントはまず声です。わかりやすく「Forフルーツバスケット」で存在を知りましたが、独特なウィスパーボイスに導かれて、NONA同様、ほぼ全曲聞くに至りました。詞も独特というか、そうやって表現するのか、と大学時代に思った記憶があります。そういう意味では、ほんとうは「4月の雪」とか「それはあたしの心なの」とか「笑顔にはかなわない」とかが好きです、というか性に合います。「夜明けの青いソファー」とかは、何か心がくすぐったくなる気がします。

 

ランデヴー,just life! all right! – YUKI(「うれしくって抱きあうよ」より)

選曲:ナポレオン

YUKIの歌う愛が好きで、割と共感を覚えることが多いです。「特別な愛の魔法で 君を守ろう」だし、「一緒なら ソルト&ペッパーだけでもEat again?」だし、実はわたしも大体こんな感じで生きてるんですよってことを伝えたくて、わたしの惚気パートとして選曲しました。

ただ、モンブランさんにはパスタはソルト&ペッパーだけではEat againにならないと否認されたことがあります。

 

 

新郎新婦挨拶・退場

夜明け前、虹が差す(instrumental) - 愛乙女☆DOLL

BLOOMING RUNWAY - Ange☆Reve

選曲:ナポレオン

わたしが9年ほど推していた女の子*12が、2023年3月26日に愛乙女☆DOLL(ラブリードール / 通称:らぶどる)を卒業し、アイドルではなくなりました(わたしも、この日を境にアイドルオタクを卒業しました。3人いた「推し」が全員一般女性になってしまったので)。3月は歌入りもインストも関係なくずっとらぶどるの曲を聞いていて、ふと「“夜明け前”をわたしのエンディングテーマにしたい」と思うタイミングがあり、そのまま採用されました。夜の曲だし。みなさん、ぜひ歌入りのほうも聞いてくださいね。

BLOOMING RUNWAYは、Ange☆Reveに所属していた大切な女性*13が卒業し、メンバーが変わって初めてリリースされたシングルです。好きな人がグループにいなくても、あんじゅれのこと自体は好きだなと思わせてくれた感謝の1曲です。また、先述のYUKIと同様に、結構「わたしはこんな感じで生きてます」的な曲でお気に入りです。あんじゅれに限らずわたしと好きな曲があまり被らないモンブランさんが、この曲は一緒に好きになってくれたこともあり、わたしたちの最後のランウェイはこの曲と共に歩むことにしました。歌詞もよろしければご確認ください。結構、ふたりが結婚式を通してみなさまへ伝えたい想いに近いと思うので。

 

エンドロール

love your life - 豊崎愛生(「love your life, love my life」より)

選曲:モンブラン

エンドロールも映像をお願いしたので、ISUM再来です。ほんとうはBLOOMING RUNWAYをここに持ってこようというのが最初の案でしたが、ISUMへの楽曲リクエストもむなしく、登録されませんでした(2023/4/30現在でもされていません。残念。。)。

結果、このパートの楽曲選択権をナポレオンさんから託されたので、昨年再燃した豊崎愛生熱を存分に発揮しました。豊崎愛生楽曲の中では、最近の「それでも願ってしまうんだ」や「MORNING:GLORY」が私個人の世界観に合うのですが、ここは披露宴に来てくださったゲストの皆様への感謝と今後も幸せな生活を目指しますという宣言をダメ押しで、ということで、選んでみました。メルヘンなサウンドづくりでありながら、なんとなくアルバムを辿っていくみたいなイメージの曲調なのも、発表当初から好きな一曲です。

 

送賓

未来航路 - 愛乙女☆DOLL 

選曲:ナポレオン

わたしから最後の選曲、みなさまに感謝を伝えるために入れました。出会いと別れを歌っている曲なので結婚式にそぐわないかもしれないのですが、わたしの伝えたいことが詰まっているし、送賓のタイミングならみなさまとのお別れのお時間で嘘にはならないので、ねじ込ませていただきました。

結婚式にいらしてくださった人たち、泣く泣くお呼びできなかった人たち、そもそも疎遠になってしまった人たち、全員が今のわたしを形作っているので、そういう想いがあるのだと伝わったらいいなー。

 

星空ロジック - 岸田教団(「星空ロジック」より)

untie - sora tob sakana(「deep blue」より)

選曲:モンブラン

高校時代にずっと聞いていた曲の一つが「星空ロジック」です。この曲を聞くと、夕暮れ時に某西武線の駅までの道のりを友人と歩いたときのことや、毎朝4kmほど歩いて登校した時期のこと、別の時期には朝早くから学校でいろんな話をしていたこと、早弁しすぎて3時間目の終わりなのに購買にパンを買いに行っている途中の風景…本当にいろいろなことを思い出します*14。私の周りにいる高校の友人は母校に対して結構批判的な人もいるのですが、私はほんとうに、たぶん一番好きな学校です(そういう私をみて「〇〇高校の犬」と呼ぶ友人もいます)。重厚なサウンドに、厳しすぎない、でも優しすぎもしない世界観の歌詞、紹介してもらったときはあんまり響いてなかったけど、聞くたびに好きになっていった曲でした。あの頃CD貸してくれた人とか、ありがとうね。

ribbon」で始めて「untie」で終わろうというのは、もう数年毎日聞いているsora tob sakanaのラストアルバム「deep blue」の構成から得た着想です*15。皆様がお帰りになるということは、どんな会だって本当はいつもそうなのですが、今回は特に、私たちにとってもう二度と出会えない紐帯を伴った場が解体されていくということです。

偶然重なって

描かれた 星の様に

長い帯が解けて

遠い空 散らばっていく

でもぱっと見さみしい曲のようで、最後のフレーズにはそれぞれの光を持った「君」への愛情も感じます。

星が降るようだ

星が降るように

君が生きている

私たちがど真ん中を占有してしまったGWが終わると、私たちも皆さんもしばらくはまたそれぞれの日常に戻っていきます。私たちにとってはそれぞれが大切な「君」です。それぞれの場で、それぞれの光で、それぞれなりに、輝いていてほしいという願いを込めて選びました。

StarrySkyLogic

StarrySkyLogic

  • 岸田教団&THE明星ロケッツ
  • ロック
  • ¥1375

 

*1:つまらない話にそれますが、私にとってこのゾッとする感じは”よい授業”に関する言説を見聞きしたときに感じるものと似ています。学校には授業研究の一環として、他校の教員や研究者を集めて、授業を行い、その授業を振り返りながら研究会を開く「公開授業」や「研究協議会」を行う文化があります。その文化自体はよいと思いますが、子どもたちが学校・教師に馴化され、狙い通りの回答をしたときにその授業の「ねらい」「めあて」を達したという理由で”よい授業”とみなす風潮があります。大人の期待を暗に感じ取り、その枠にあえてハマりに行くことは、ある種の社会化であって、必要な成長かもしれません。しかし、そのことを口実に子どもたちを奴隷のような存在にし、目から光を奪っていやしないかと、私は”たまによく”怖れを感じるのです。

*2:こうした呼びかけや社交的な場への誘いは、ときにとても煩わしく、不安にさせられる、厄介なものでもあります。コミュ障なのでよくわかります。教育思想を研究するガート・ビースタは、自分とは根本的に異なる他者の存在を感じ、そうした存在に「呼びかけ」られることによって、「別々の宇宙で生きている」エゴロジカルな自己のあり方から引き剥がされ、新たな自己へと変容していくことに、教育の意義があると説きます。(ビースタ(2017=2018)『教えることの再発見』第3章)ビースタは、他者から「呼びかけ」られたその先に、(私や多くの人が不安に思うように)他者との違いによる「不和」が生じ、その葛藤に向き合うことによる自己変容を強調します。私は今回のゲストの方々は、ビースタや、ビースタが下敷きにしているレヴィナスがいうほど異質な存在だとは前提していません。その意味で、そこまでの「不和」は生じないだろうという信頼感や安心感を感じられるからこそ、こうしたメッセージを発しながら、(この記事でのちに語ることになりますが)皆さんにお集まりいただいてまで挙式をしようと思えたのだという気がします。

*3:リスト『愛の夢』第3番【ある2人の女性との別れ】 | otomamire

*4:正確には2単位だけ積み残してしまったので、修了後に放送大学で取りました。

*5:ナポレオンがAnge☆Reveにおいて「好きな人(もしくは好きな女性)」と言った場合、グループを2017年10月に卒業した渡辺くるみさんか、2021年9月に卒業した権田夏海さんを指します。この二人の共通点は、卒業してから異常なまでの頻度でわたしの夢に現れることです。あと、表現力が外れ値のアイドルだったということ。話を戻すと、2018年12月リリースのイトシラブは、わたしが初めてリリースイベントのために“遠征”することを決めた、大好きで思い出深い楽曲です。というわけで、今回指す「好きだった人」は権田夏海さんです。渡辺くるみさんと権田夏海さんのことを語り出すと、ブログの1本や2本追加で書けてしまうので、ここらでお暇いたします。

*6:ISUM楽曲データベース|結婚式で使う音楽著作権を一括代行処理「一般社団法人 音楽特定利用促進機構」(ISUM)

*7:愚痴や悪口を言いたいわけではありません。だって、こういう権利を管理する団体はアーティストやその周りの人たちの権益を守るのにすごく大事な団体ですから。ねぇ?

*8:いまになって思うと、「T-wave」で箱崎智紗さんのことが一番好きだったのは、なんというか必然という気がします。「それから」には、実は「この人が!」という人はいないのですが、どのルートもこの2人が「幸せならOKです!」という気持ちになれるシナリオでした。

いつだったかの正月にEテレの番組で、「それから」のメインヒロインの1人で、ちゃんと心の病気を抱えた義理の妹、鷺沢縁さんのテーマ「Yukari -sister?-」が使用されていて、祖父母宅のこたつを蹴り上げかけたのは忘れない。

*9:一番好きな曲は「Next Relation」から「Chisa ‑NR version‑」です。

*10:ご本人はインタビューで「sadness in confession」がお気に入りと語っています。私にとってもT-waveから入ったので、思い出深い。

『シュタゲ』『オカン』『メモオフ』の世界観を彩る、ゲームミュージックの知られざる世界を阿保剛が語る | アニメイトタイムズ

*11:なお、今回7作目「ゆびきりの記憶」から2曲選びましたが、実は最後までプレイした作品ではありません。エアプ乙。1〜6はやったよ?7以降ちゃんとやれてないです。。

*12:日向春菜さんのことです。忘れもしない2014年4月9日、サークルの新歓花見の帰りにサンシャインシティに寄ったところ、愛乙女★DOLL(誤植じゃないです)がたまたま噴水広場でライブをしており、それまでほとんど生身のアイドルに関心のなかったわたしが気まぐれにアイドルを応援してみようと思い、そのまま9年も経ってしまいました。モンブランさんと付き合い始めるよりも1ヶ月早いタイミングでの出来事です。埼玉LOVERであるところの日向春菜さんは、“春菜さんがSNSに投稿した写真撮影スポットの大多数にわたしがすぐに勘付いてしまうぐらい”どうやらわたしと行動範囲が近く、オタクの戯言ではなくいつか本当に私生活でばったり出会ってしまいそうです。とりあえずこの記事をご覧ください。

愛乙女☆DOLL日向春菜の埼玉カフェ巡りコラム!#01 〜大宮編〜│MIRAI系アイドルNews

*13:権田夏海さんのことです。

*14:それともう一曲、同じように高校生活のいろいろなことを思い出させてくれるのは、「空中アクアリウム」です。真っ先に、N棟3階の食堂側の廊下の窓から眺める2010年11月ごろの秋晴れの情景を思い出します。

*15:この曲を最後にするのはモンブランさんが最初から決めていたことですが、結婚式では「終わる、終える」という表現の代わりに「結ぶ」という表現を使わないといけないらしいのに、結んだ直後にuntieでほどいてるじゃん!!と気づいたときにウケてしまいました。結婚式マナーへの思い入れがないですし、逆張りなわたしたちらしくて結果的にいい選曲をしてくれたなと思います。[ナポレオン]

2022年に見聞きしたもののまとめ

 

中身がない、技術がない…よく使われるサッカーを語る批評の言葉です。でも、かわいいねぇ、とか、憧れちゃうな、と、文化の表面をなぞって満足するだけではダメでしょうか。沢山の人が、何かを受け取り、そして、発信する時代に、僕らは、見ることと、話す・書くとの間で、しなやかな橋渡しができたらいいな、と思っているのです。

(『ラジオ・クラッキー』33話より 倉敷康雄さんの言葉)

そんなわけで過ぎ去っていった2022年に見たり、聞いたりしたものをまとめておこうと思います。ほんとはもっと、見聞きしたコンテンツについて話したいよ。という気持ち。

 

1 アニメ

なんということでしょう。いま振り返ると、新しく見たのは2作品だけです。

あとは全部、見直しですね。

1−1 リコリス・リコイル

噂には聞いていて、EDから入りました。なので、たぶん11月くらいに見た。

youtu.be

ストーリーが直線的で、テンポもいいし、絵もいいし、実存がかかっているし、久しぶりにこういう作品見たなー、という気分。好きでたまらない、というほどではないけれど、もう一度見直してもいいかなと思っている。

1−2 デリシャスパーティ♡プリキュア

ストーリーや設定とかよりは、画角(カット?)みたいなものと、敵キャラに目が行った作品でした。

変身シーンのカメラワークみたいなのがなんかグッときて(語彙力)、あまりアニメーションそのものに目がいくことが少ないので、個人的には珍しい経験でした。(「わんたーん!」だけやっぱりカテゴリーの違う発言だと思うんですけどね…)

youtu.be

あとジェントルー、ナルシストルー、セクレトルー、フェンネル、それぞれのキャラ立ちがなんか好きでしたね…。(楽しんでいただけに、不正アクセス事件がなかったらどんな感じだったのかな…と思ってしまいます。)

1−3 やがて君になる

2周目。友人と話すために見直したし、原作を読み直しました。

で、その話は友人が対談記事にしてくれたのでした。

友人と語ってみた 第1回:『やがて君になる』——コミュニケーションの中で変わっていくこと|かんぼつ|note

そこで語ったことの一つですが、「人を好きになる」ことを理論的には理解していないものの、実践しながら学習していく過程みたいな読み方をしていました。気づきとか、認識があるときパッと進む、みたいなことに感動を覚えるわけです。*1

youtu.be

初めてCMを見たときにこの色合いに感銘を受けて、見ることにしたのでした。

1−3 機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ

2周目。なんか泣きたくて。この辺りからおかしかったなあ。たぶん12月くらい。

1−4 サクラダリセット

いつ見直したか忘れたけど、たぶん11月後半くらいです。

どんな思考実験だったか思い出したくて、たしか2クール目だけ見ました。

2 アイドルと音楽

2−1 Ange☆Reve

Ange☆Reve /8th Single『BLOOMING RUNWAY』 - YouTube

コンセプトと映像と曲作りが一番しっかりした曲をもらったのではないかと思います。

 

一方でこういうモデル的な仕事を徐々に増やしながらも、あくまでアイドルに憧れ、リスペクトを持って、過酷な環境の中でポジティブに舞台に上がるありえるを表現者として応援しています。

吉橋亜理砂 on Instagram: "・ ・ ⁡ ⁡ ⁡ アパレルブランド "LIVERTINEAGE"さん( @livertine_age ) とのコラボグッズ第三弾!! 受注販売がスタートしました☺︎✌︎ ⁡ ●受注期間 1/23(月)17:00〜2/24(金)23:59 https://livertineage.jp/SHOP/204843/232157/list.html 今回は ya!トレーナー5色、 ya!デニムトートバッグ3色 です♡♡♡ 2月下旬頃~4月中旬頃 順次発送予定となっているので、 春先に使い勝手良さそうだね!!! 私の生誕祭に間に合えばいいなぁ 今回も販売ページの方に 写真も沢山載っているので 是非チェックお願いします!!!!! ⁡ ⁡ ・ ・ #LIVERTINEAGE #LTA #リヴァティーンエイジ #instagood #instalike"

 

【踊ってみた】可愛くてごめん/ HoneyWorks - YouTube

 

2−2 ずっと真夜中でいいのに

正直に言えば、流行し出したときはあえて遠ざけていました。というのは、「いかにも」メンヘラっぽかったから、聞いたらハマるんだろうな〜〜と、強く感じたから…。で、何かをきっかけに手を出して、ちゃんとハマりました。

ずっと真夜中でいいのに。『ミラーチューン』MV (ZUTOMAYO - MIRROR TUNE) - YouTube

「内的な葛藤を自分用に整理したみたいな歌詞がなんとなく伝わる感」的なつながりが、明るさも寂しさも暗さも含んだサウンドの中で展開されるのが、日常に潜む青春を呼び起こす感じがしていい、というのが私のずとまよ観。なんですけど、それを青春だと思っちゃうのって、ちょっと屈折した経験をしてないと理解できないかもね、みたいな変な優越感も呼び起こされるのです。

ずっと真夜中でいいのに。『はゔぁ』 (ZUTOMAYO - Have A)(Audio Track) - YouTube

この曲、サウンドがいい…。

ずっと真夜中でいいのに。『残機』MV (ZUTOMAYO - Time Left) - YouTube

これを職場に着く直前に流れるようにプレイリスト設定して、毎朝聞いてぎりぎり何かを保っていた時代もありました…。あ、チェンソーマンは見てない。

2−3 豊崎愛生

おかえりラジオを久しぶりに聴きたくなりまして、夏頃〜秋頃に回帰しました。高3ぶり…。てかまだおかラジ続いてるの感動しましたね…毎週あれを聴きながら寝落ちするという高校生活を送っておりました…。

idoly prideについて不勉強だったんですけど、Liznoirは実質スフィアということで、しかも曲ごとにコンセプトがはっきりしていて好きになりましたね。

youtu.be

ほんでまだちゃんと歌ってアルバム出してるのも尊敬しちゃいますね…。なんか…。

youtu.be

この曲にもだいぶ精神を救われてきた気がする。

3 You Tube チャンネル

3−1 バキバキ童貞チャンネル

これもちょっと最初斜に構えてたんですけど、まず春とヒコーキの二人が芸人としてすごく面白いということがわかりました。

個人的なチャンネルの見どころは、我々の時代を語り出した人がいるぞってところです。

高2くらいから、「自分のこのオタク趣味は何なのか?」という問いを抱いていて、2ちゃんねるTwitterをはじめ、オタク周りで起こる現象をどうにか言葉で捉えたいという気持ちがあります(だから、社会学とか哲学とか興味持たんだよね…)。こういう企画、どんどんやってほしい。

youtu.be

youtu.be

ムンムンニキインタビューから入りました。

3−2 ゆる言語学ラジオ

なんか知ってるノリだなーみたいな気持ちで見出したのですけど、

【再UP高画質版】た【た1】#89 - YouTube

意外な展開で「ゆる哲学ラジオ」が始まるに至りました。

これは哲学プラクティスとして応援するしかない!と思って、ちゃっかりサポーターになりました。初っ端から哲学史観の話ですからね。いいですねー。

open.spotify.com

3−3 資産価値ZERO—限界ニュータウン探訪記—

たぶんここから入った気がするんですけど、でもここまで緻密に調べ尽くされたコンテンツってほんとうに興味深いですね。なんで見てるのか実はあんまりわからないけど、ずっと見てる。

【大暴落】放棄分譲地の価格【バブル崩壊】 - YouTube

3−4 ボイロ実況

MSFSの動画だ!と思ってみたんです。最初は。

でもどちらかというと徐々にボイロの方に関心が移りました…。聴きやすいし、かわいいし。

無免許べてらんパイロット、江ノ島に降りる!【MSFS】 - YouTube

という関連で、ふにんがすも一時期追っかけてました(この辺りの動画、ほんとはニコ動で見るべきなんだろうけど、めんどくさくてYoutubeで見ている)。

【ふにんがす】【Among us】紲星あかり、愉悦 #141【VOICEROID実況】 - YouTube

3−5 交通系

こういうのも見ます。自分がこういう人に近いからかな…。ここまでのクオリティはさすがに無理だけど、見てるところは変わらない気がする。

鉄オタが東京ディズニーシーに行ってきた【エレクトリックレールウェイ】 - YouTube

4 そのほか

4−1 イングランド・プレミアリーグ

欧州サッカーは15-16シーズンあたりを境に見られなくなってしまっていたのですが。

まずAbemaでワールドカップやる時代になったの…?!と衝撃を受けて、少しずつ見る中で意外な選手が花開いていたりすることに気づき、やっぱ見たいなーと。完全に影響を受けました。

心のチームはやはりチェルシーなのですが。12月25日にクリスマスプレゼントだーと言ってSPOTVに契約して、今シーズンのチェルシー戦全てをフルで見ました。そんな冬休み。全然情報仕入れられてなくて、アブラモビッチ体制が気づいたら崩壊していたという…。いろんな評判があったけど私はいいオーナーだと思っていたのですが(つまり、オーナー業を続ける中でイングランドフットボールを徐々に好きになっていった人だと、09-10あたりから見た人でも分かる感じがさ、、)、仕方ないといえば仕方ないですよね。。

ポッター監督招聘、冬移籍で価格破壊を招く大量高額補強と、まあ0からとは言わずとも0.2くらいからチーム作り直しましょう路線だと思うので、しばらくは結果じゃなくて試合での細かい振る舞いを見ていくのが面白いかなと。期待感持てるようになってきたし。そんな感じです。

youtu.be

こういうコンテンツが充実している時代…(ため息)。

4−2 ラジオ・クラッキー

さて、そんなことをする中で、という話です。私は哲学という、一般にはかなりハードルの高いと思われているものを、アカデミズムとは全く関係のない人たちにも関心を持ってもらえるように、みたいな仕事をしています。だから、でもありますが、放映権がめくるめく移り変わって視聴者が振り回されてしまうくらいの配信時代の中で、どんなふうに番組づくりを志向すれば、サッカー(欧州サッカー、Jリーグ、代表戦、それぞれに)に興味を持ってもらえるのかな、と模索、格闘している実況・解説陣の姿にすごく共感的に見入ってしまいました。

特に倉敷康雄さんの実況は、おしゃれで、クセがあって、その感じが高校時代から好きでした。なんとポッドキャストをやっていらっしゃる!ということで、年末年始はこれだけ聞いてました。ほんとうにサッカーを軸にいろんな楽しみ方を示してくださいます。

open.spotify.com

 

*1:ちなみに、こうした現象は、奧村隆『反コミュニケーション』の第10章で描かれるベイトソンの「学習Ⅲ」に近いんじゃないかと、結構本気で考えています。

2020年〜2021年にかけて見たりしたもののまとめ

随分と間が空いてしまって、それは仕事が立て込み続けるせいなのですが、少し戻ってみる努力をしようと思います。趣味のための時間、自分のための時間をもっと取ったほうがいい、だそうだからです。しかし、これは自分でもやばいなあと思っているのですが、何かしようとしても、自分が何に興味を持っている人間だったのか、仕事が終わると、あるいは休みに入ると思い出せないんですね。なので、いったい自分が何をしてきたのか、思い出す作業が必要なのです。

そういうわけで、標題のとおりまとめてみようと思います。放映順というより、見た順にまとめますが、もう忘れてしまっているかもしれない。

 

 

1 アニメ

1−1 恋する小惑星

地学オタク向けアニメ(ニッチ)。地図好きキャラもいるので、地理オタクも楽しめる気がしました。たぶん途中から忙しくなって最後まで見切っていないのだけど、勉強になる部分も多く、普通に知識欲がいろいろと満たされたり、調べ物のフックになったりしてた。

キャラデ、実はあまりすきくないかもしれん。でも曲は好きです。

TVアニメ「恋する小惑星」PV第1弾 - YouTube

1−2 痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。

タイトルへの共感から見始めて、その後作業用BGMとなった。

仮想世界の鮮やかさみたいなものに惚れ込んだところもあったのだけど、お決まりのストーリー展開を楽しむって感じだった気がして、だんだんとそれに飽きていった印象がある。終盤まで見たらちょっと違ったのかもしれない。

2期やるんですね。見るかはわからんなあ。

TVアニメ第2期決定!『痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。』TVCM 03【カドカワBOOKS】 - YouTube

1−3 Re:ゼロから始める異世界生活 第1期新編集版

長いこと生徒から「先生なら好きだし、教材にもしてほしい」とすすめられていて、見なきゃな〜見なきゃな〜と思っていて、新編集版できっかけをつかんだ感じでした。

実存というかニーチェとかの感じがする(よく知らんけど)。つまり、どれだけ死に戻ってもその時空を超えてたどってきた自分の足跡を全部背負って、この時空のいまここにおいて判断をするんだ!という強さを目指そう、的な。ノベルゲー的でもあり、パラレルワールドものっぽくもある。

当たり前だけど絵もよくて、ちゃんと演出にこだわっていて、しかしその分描写がグロテスクなところがあり、同じ人がさまざまな死に方をすることの辛さみたいなのをちゃんと描いているように思えた(したがって、教材としては…と思った)。

『Re:ゼロから始める異世界生活』第1期新編集版PV - YouTube

 

1−4 Re:ゼロから始める異世界生活 第2期

ちゃんと2020夏、2021冬、両方全部見ました。

エミリアが目を開くパートだったんだな、なるほどなあと後半を見て思った記憶がある。

個人的にはエキドナのキャラクターと声が好きです。はい。

あと曲が好きです。

TVアニメ『Re:ゼロから始める異世界生活』2nd season PV|2020.7.8 ON AIR START - YouTube

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1−5 魔女の旅々

春から忙しかった少し仕事のペースに慣れてきて、夏に見たリゼロも面白かったし、ちょっとアニメ見たいよね、と思って手を出して見たら当たりだった。みたいな作品。前評判とかほとんど知らなかったけど、生徒が原作を読んでて、へーこんなのあるんだーと思っていた、気がする。そして本編を見て、これは!と思った。や、倫理っぽいじゃん?(雑)

演技がどうと思ったことは実はあまりないけれど、本渡楓ほーって思った作品でもあったかもしれない。ちゃんとWebラジオも全部聞いたし。

最終話はちょっとよくわからなかったですが。

TVアニメ『魔女の旅々』PV第2弾(2020年10月放送開始!) - YouTube

1−6 ウマ娘プリティーダービー Season2

アプリが出る前にこれがあったし、第1期は2018年にサイレンススズカでやってたんだからね?って何度語り出したかわからない。

でも、よかったなーちゃんと日の目を見て、と、勝手に思っています。。

トウカイテイオーメジロマックイーンを軸に展開するクールでしたが、ライスシャワーに心惹かれてしまいました。

TVアニメ『ウマ娘 プリティーダービー Season 2』本PV - YouTube

春天の比較動画。これをきっかけに杉本清の実況に惚れ込み、競馬にはまりつつある(2021年のフェブラリーステークスから毎週見てるし、お金もちょっと出したりする)。

【ウマ娘】天皇賞春の実況を杉本清さんと比較してみた(トウカイテイオーvsメジロマックイーン) - YouTube

カンテレ競馬のありがたい企画。

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1−7 弱キャラ友崎くん

何とは言わぬが流石に見ましたよ。4話くらいまで。そして、周りでも結構ちゃんと話題になりました。ストーリーには乗れません。EDはサウンドが好きです。

TVアニメ「弱キャラ友崎くん」本PV - YouTube

1−8 トロピカル〜ジュ!プリキュア

久々にちゃんとほとんど全話見たんじゃないかな。楽しく、そして笑えるプリキュアだった。

もっと固いテーマが含まれているのかもしれない、と思って深読みしすぎた感もある。けど不要だった。深読みが不要だ、ということにちゃんと気付かされた気がしますね。

概念としてのアガペーの話をするときにプリキュアの話をするようにしています。

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1−9 キノの旅 -The Beautiful World- the Animated Series

#3「迷惑な国」は毎年何度も見ているのですが。

2021年を通して、ポツポツ見ていて、ようやく全話見通しました。いくつかのエピソードはほんとうに考えさせられる思考実験のようだった気がする。そんなことより絵だったり曲だったりの雰囲気がいいんですよね。

旧作もあのテンションで進んでいくのは、それはそれでよかったのだけど、こっちは描写の面でほんとに見やすくなった気がする。

【キノの旅 -the Beautiful World- the Animated Series】 EDテーマ やなぎなぎ「砂糖玉の月」 - YouTube

1−10 宝石の国

OPが照井順政作の「鏡面の波」なのは知っていて、そこから入りました。前から見ようかなと思っていたものの一つでした。2021.12ごろに見ました。

さすがにいいサウンドですよ。

YURiKA 「鏡面の波」ミュージックビデオ/TVアニメ『宝石の国』OPテーマ - YouTube

絵が苦手なタイプではあるし、人型のものが容赦無く割れ散る描写は割と苦手だったりするのですけど、人間を分有しているという設定と、フォスフォフィライトが世界に適応しながら、それゆえに心を擦られながら、何かに向かって洗練されていく様は、見ていてぶわってなる(決して見てて気持ちいいものではないと思う)。

きらびやかでありながら、茫漠とすれていく、みたいな感じが、いいですねえ(適当)

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1−11 銀河英雄伝説

もうOVA本伝を何周したかわからないのですが。最近は、かつてのクラシック好きの再興かもしれませんが、使用楽曲に着目しながら見ています。第3期は絵も曲もハイレベルだなーと思って、第2期から第4期を何周もしていますね。

最近特にハマったのは、

・第61話「歌劇への招待」でのマーラー交響曲第6番「悲劇的」 第1楽章

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・第84話「失意の凱旋」でのブラームス交響曲第3番第3楽章

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こちらを参考にしながら、ちまちまと。あと名言集的に見ている時もある。あれ?あのセリフは何話だっけ…とか思いながら、気づいたら1周していたり。そんな感じでライフワーク的ですね。

http://www.yumena.com/gin/c_guide.html

1−12 ガールズ&パンツァー 最終章 第3話

久しぶりに劇場で見たもの。もう忘れた。知波単戦が決着して、その後の記憶がない(大問題)。配信なりディスクなりでまた予習して次に臨めばいいか…。

『ガールズ&パンツァー 最終章』第3話 本編冒頭映像 - YouTube

 

2 アイドル

2−1 sora tob sakana

2020年9月6日に解散しました。

最後のアルバム「deep blue」の楽曲の並びと、収録楽曲「信号」の歌詞が示唆的だなと、その頃は思っていました。

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解散してからすきになった楽曲。冬は日が昇る前から車を転がして出勤するのですが、ああまあ頑張るか〜という気持ちにさせてくれます。

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あと照井さんつながりで、最近おおっ!と思ったもの。

Cingは、そろそろ次の曲出そうかな?と思ったり思わなかったり。

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instはもっといい。

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2−2 Ange☆Reve

変わらず吉橋亜理砂さんに尊みを感じています。いつからかな、コロナ禍に入ったあとだと思いますけど、TikTokでバズってフォロワーがすごく増えましたね。

TikTokの「高校生くらいかと思っていました・・・」のコメントに「ぴえん(涙)」Ange☆Reve吉橋亜理砂24歳の生誕祭ライブレポート|株式会社ポニーキャニオンのプレスリリース

まあしかし、ちゃんとリアルに見ないとデカ感情はあまり来ないよね、と思ってもいます。

舞台でパフォーマンスする人として尊みを感じているのであって、インスタやTikTokでバズっててもあまり気にならないんですよね。舞台の上で他のメンバーの息遣いや目線、表情に気を遣いながら、自分の"その"舞台での位置付けを都度都度作っていく、そんな意識に、尊敬の念を感じているわけですから、実物のアウラみたいなものをそこに見出しているのかもしれない、と思ったりします。

ご本人はチョコがすきでないと伺いました。

 

3 そのほか

3−1 Star Trek: Picard

2020年の冬からAmazon Primeで配信、だったかな。

音楽の話ばっかりしてる気がしてきたけど、何よりOPがいい。 

実はStar Trekについては、Star Trek: DiscoveryだけNetflix限定であるがために見られていません。他のシリーズはほぼ全話見ているはずです。農園の描写がStar Trek: The Next Generation #177で出てきたものと雰囲気やら何やらそっくりで、ふわぁってなった。

(↓すごいサイトですよ。12年くらい前からお世話になっています)

Star Trek: U.S.S. Kyushu - TNG Episode Guide (No.177 "All Good Things..., Part I")

ストーリーは、まあ、いいんです。オチにはちょっとびっくりしましたし、続編があると言うのでさらにびっくりしました。

TNGの本放映開始が35年前です。ほんと、よく続く作品ですよ。主演のパトリック・スチュワートさんは81歳、吹き替えの麦人さんは77歳。長生きしてほしいなあ、と思っています。

Star Trek: Picard Season 2 | Official Trailer | Prime Video - YouTube

3−2 見続けているYouTubeチャンネル

コロナ禍は触れるコンテンツも大きく変えた気がします。動画が定期的にアップされるということが、家から出られなかった時期に本当に救いになっていたなあと。

  • しもふりチューブ

  どうやら2019.8くらいからずっと見ているらしい。

  基本的に頭使わずに見られる同世代コンテンツ、という感じがします。

  たまに面白いけど、爆発的に面白いわけではない、と言う気もする。

  • オモコロチャンネル

  これはほんと最近。妻のせいです。

  頭使わずに見られるコンテンツなんですが、オタク大学生ノリがいいですよね。

  ちょっとターゲットの世代上なのかなと思う時もあるけど、それも含めていい。

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  自分が熱狂的に野球を見ていた(90年代後半〜)2000年代の主力選手たちが引退なりなんなりして、こういう発信をしてくれているのが、懐古厨的には嬉しい。今シーズンの分析とかはまあ、いいので、当時のあのプレーは…とか、あの起用が…とか、こういう練習したから…みたいなの、ずっとやっててほしい。

第一話 デーブの頭に死球を当てた星野伸之さん登場 - YouTube

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【㊗️清水隆行 登場】松井秀喜は別格❗️チームバスに遅刻で松井がまさかの行動【1、2番コンビ仁志とのライバル関係語る】第1話 - YouTube

 

  あまり見なくなった。というのも、一回の配信が長すぎて、追っかけていられないため。

  とはいえ、こういうのはある程度見る…

【パト子の部屋】コラボ解禁!774inc.の新人ちゃん!ひよクロ涼海ネモちゃんが来たよ!【周防パトラ / ハニスト】 - YouTube

渦中の人…。この人は現象として興味深いので、コメント欄を見にいったりします。

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しっちゃかめっちゃかですね。浅く広く、今年は何と出会えるかしら。

  

2019年に見始めたものまとめ

 

以下は、2020年2月末ごろから下書きに残っていたものです。

なんでいま?ってなるけど、とりあえずもったいないので2022年2月の今、いよいよ公開することにします。

 

前回はアニメに絞って書いたのでした。アニメ以外のことを書きます。

mompiworld.hatenadiary.com

 

 

2 アイドル

 

2−1 sora tob sakana

アイドルの項でオサカナを初手に持ってくるのはほんとうは悪手な気がするのですが。というのも、純粋に音楽が好きで聞いているに過ぎないからです。正確にいうとおそらく2019年からではないのですが…初めて聞いたのはいつだったかな。のせてもらった車の中で「夜空を全部」がたまたまかかったんだったかな。

2014年結成のユニットで当時は平均年齢13才という、そういうユニットだったそうです。当時のリリイベとかはほんとうにそういう趣向の大きいお兄さんしかいなかったんだよー的なことを聞いた覚えがあります。私はその時代のことは知りません。

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このユニットが音楽志向というか、サウンドや演奏にこだわりがあることは、プロデューサーの出自や活動の仕方からも分かりますし、この動画(というより、この動画の存在自体)からも窺い知れます。

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でまあこれが2016年の楽曲だそうですが、オサカナの2019年はあまりよく知らない私にとっても、このユニットの進化を感じられるような一年だったんだろうなと思います。私のように、とりわけ熱を上げて追っかけているわけでもないファンにさえ、このことが伝わること自体がすごいことだと思いますね…。

1stメジャーフルアルバム「World Fragment Tour」を3月に発表、7月に「ささやかな祝祭」(だんまち2期OP)、10月に「流星の行方」(だんまちのゲーム主題歌)、11月に「flash」(ハイスコアガール2期OP)と、ハイペースで楽曲を発表。

アルバム「World Fragment Tour」には「World Fragment」というトラックが収録されているのですが、これがすごいなあと思って、そこからハマり直した感じです。ちなみにこのアルバムで最も好きな楽曲は「FASHION」、このユニット全体で一番好きな楽曲は「Moon Swimming Weekender」です。彼女らのパフォーマンスを喜んでいるわけでも、王道の楽曲にノリノリになっているわけでもない感じがするので、これもあとから別立てでちゃんと言葉にし直しますかね…。

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2−2 Ange☆Reve

このユニットは楽曲を聞くというより、パフォーマンスを見に行った方がいいユニットだと思っています。というのも、私が舞台でパフォーマンスしている彼女らを見に行って始めてよさがわかった感じがしたからです。

ただあの、何度か行ったことはあるんだけども、アイドルのライブというか、まあもうライブという形式自体が私には不向きでして…。まず立ってるだけで疲れちゃうし、なんか棒振ってないと「なんなん?」みたいな視線くるし、その意味でコールという文化が合わないし、「いやそんなことよりあの子たちを見に来たし聞きに来たんだよ!」みたいな気持ちになるし、それで余計疲れるし、オールスタンディングだとそれ以前に見えないし、治安悪い現場だと押し合いみたいになるし…。ほんとうにいい印象がなかったのです。小さい箱で総立ちでっていう中で、熱心な方々の身体を目一杯使ったコールの邪魔をしてしまわないように…ああ見えない〜〜みたいな。

ところが、いつだったかそれもあまり記憶にないのですが(多分2019年)、AKIBAカルチャーズだったかどこかの箱でのイベント(単独ではなかったような、当時はまだたくさんいたちゅーどりとか見た気がする)は長椅子だけど全員着席で、指定席制ではなかったのだけど座席定員制みたいな形式でやってくれたので、本当に落ち着いて見ることができたわけです。そこで私は吉橋亜理砂さんのパフォーマンスに目を奪われてしまいました。容姿がかわいいのはそうなんだけれども、そういうことじゃなくて、パフォーマーとして尊敬するようになったんですね。そろそろ本人にお目にかかってそのことを告げなければならないと思っています。これもまた機会があれば別のエントリで書きましょうね。

 

最近(当時)のツイートで可愛かったもの。

 

3 バーチャルYouTuber

 

いわゆるVTuberですね。2016年の終わり頃にキズナアイがチャンネルを創設してから、およそ一年で「バーチャルYouTuber四天王」(キズナアイ輝夜月・ミライアカリ・電脳少女シロ・ねこます)の時期に至ります。

私はこの四天王の時期にねこますさんと輝夜月さんだけたまーに見るという感じのお付き合いでした。ぼくは当時のねこますさんの動画が大好きでした。技術的にもキャラ的にも、ほんとうにその場で個人で頑張って作っているいることが、毎度毎度わかるような作りの動画(作りの、というか、"作り"とかじゃない感じも含めて)が、見ていてほっこりしたからです。ほんとうに頑張って欲しいなあと思っていました。

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さて、ねこますさんは引退してしまい、そこからVTuberのことをほとんど感知していなかったのですが、2019年の夏頃から何人かのVTuberを追っかけるようになった、のです。

 

3−1 ハニーストラップ

Wikipediaによる説明。

Honey Strap -ハニーストラップ-は、悪魔をモチーフとした日本バーチャルYouTuberユニット。略称はハニスト

周防パトラ、蒼月エリ、島村シャルロット、堰代ミコ、西園寺メアリからなるユニットです。蒼月エリさんは私が追い始めたときにはすでに引退されていましたが、残っている動画等々から引退までの経緯や引退時の「勇退」感を感じることはできました。楽曲「蒼い蝶」は大好きですし、ハニストの楽曲で唯一聞く楽曲です。エモやなあ。

蒼い蝶 - Single

蒼い蝶 - Single

  • 蒼月エリ
  • ロック
  • ¥255

music.apple.com

さて、私がこのユニットを追うようになったのは、周防パトラによるASMR配信に出会ったからでした。これもまた別立てで書きたいと思っていますが、夏頃に環境が変わったことや結構なストレスがかかったためか、不眠がちになって、どうにか眠りたいなと思い、いろいろな手を打っていたときに出会ったものです。ASMRという言葉自体はタモリ倶楽部で見て以来知っていた*1し、海外の製作者による動画を見ていると咀嚼音とかが多いイメージです。しかし、ぱとぴとメアリのこれは、もう、ほとんど風俗みたいなものだとも思っています。うーん、なので、やっぱりここら辺で考えていることはまた別で書きます。

rain8ygthf.hatenablog.com

↑熱意がヤバ過ぎ…

 

で、まあ出会ったきっかけはそれだったのだけど、追うようになったのはむしろ雑談配信やゲーム配信でした。8月くらいから見始めて、ぼくが引っかかったのはメタルギア配信です。ゲーム実況ってほんとにこれまで見なかったんですけど、自分がもう手つけられないだろうなっていうのをやってくれてるって思うとほんとに見ちゃう。

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設定をすっぱり無視するようなメタ発言だったり、それでもキャラとして視聴者と向き合う姿勢だったり、オタクを前面に出しつつ誰に対してもキツいこと言わないキャラ作りだったりがこのユニットは好感を持って見れています。前世(中の人)もほとんどわれているとはいえ、んー、ぼくはゆったり見ることができるし。

例えばハニストと同じ事務所でライバルユニットの「あにまーれ」は、全体に言葉がキツいんですよね、私にとっては。なんかあれが最近のオタクの言語なのだと分かりつつ、断定や価値判断があまりに性急な言葉は、冗談以外で使いたくないと思っているし、そういう冗談にしてもちょっと、こう、マウントの取り合いだったりキャラ上の地位の取り合いだったりに終始してしまう感じがキツいなあと思っている(そういう冗談は自分もいうし、面白さも十分わかるのだけれど)。なんかな、言葉が掲示板っぽいのが普通に馴染めない。もうちょっと柔らかい手触りの言葉でやりとりしてほしい。

対してハニストは安心無害なユニット…というとあまりに冷たい表現だけれど、でもメンバー間の絡みも見ててほっこりするし。ミコの静かでのんびりした配信とか本当に落ち着く。

 

 

3−2 アイドル部

いまや私は配信を見ることができません。夜桜たまさんの配信を見始めて2週間ほどで事案が発生したからです。まあほんとうにこの事案に関しては、自分の労働環境を含めて、いろいろなことを考えさせられました。

私は、自分が職場で失敗したら、失敗を包み隠さず話せる同僚が欲しいし、少なくとも乗り越えるのを静観してくれる同僚が欲しいな、と強く思いました。