七つの海のモンブラン

なんでも思いついたことを書きます。「おれたちは伊達や酔狂でこういう革命をやっているんだからな。」

2022年に見聞きしたもののまとめ

 

中身がない、技術がない…よく使われるサッカーを語る批評の言葉です。でも、かわいいねぇ、とか、憧れちゃうな、と、文化の表面をなぞって満足するだけではダメでしょうか。沢山の人が、何かを受け取り、そして、発信する時代に、僕らは、見ることと、話す・書くとの間で、しなやかな橋渡しができたらいいな、と思っているのです。

(『ラジオ・クラッキー』33話より 倉敷康雄さんの言葉)

そんなわけで過ぎ去っていった2022年に見たり、聞いたりしたものをまとめておこうと思います。ほんとはもっと、見聞きしたコンテンツについて話したいよ。という気持ち。

 

1 アニメ

なんということでしょう。いま振り返ると、新しく見たのは2作品だけです。

あとは全部、見直しですね。

1−1 リコリス・リコイル

噂には聞いていて、EDから入りました。なので、たぶん11月くらいに見た。

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ストーリーが直線的で、テンポもいいし、絵もいいし、実存がかかっているし、久しぶりにこういう作品見たなー、という気分。好きでたまらない、というほどではないけれど、もう一度見直してもいいかなと思っている。

1−2 デリシャスパーティ♡プリキュア

ストーリーや設定とかよりは、画角(カット?)みたいなものと、敵キャラに目が行った作品でした。

変身シーンのカメラワークみたいなのがなんかグッときて(語彙力)、あまりアニメーションそのものに目がいくことが少ないので、個人的には珍しい経験でした。(「わんたーん!」だけやっぱりカテゴリーの違う発言だと思うんですけどね…)

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あとジェントルー、ナルシストルー、セクレトルー、フェンネル、それぞれのキャラ立ちがなんか好きでしたね…。(楽しんでいただけに、不正アクセス事件がなかったらどんな感じだったのかな…と思ってしまいます。)

1−3 やがて君になる

2周目。友人と話すために見直したし、原作を読み直しました。

で、その話は友人が対談記事にしてくれたのでした。

友人と語ってみた 第1回:『やがて君になる』——コミュニケーションの中で変わっていくこと|かんぼつ|note

そこで語ったことの一つですが、「人を好きになる」ことを理論的には理解していないものの、実践しながら学習していく過程みたいな読み方をしていました。気づきとか、認識があるときパッと進む、みたいなことに感動を覚えるわけです。*1

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初めてCMを見たときにこの色合いに感銘を受けて、見ることにしたのでした。

1−3 機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ

2周目。なんか泣きたくて。この辺りからおかしかったなあ。たぶん12月くらい。

1−4 サクラダリセット

いつ見直したか忘れたけど、たぶん11月後半くらいです。

どんな思考実験だったか思い出したくて、たしか2クール目だけ見ました。

2 アイドルと音楽

2−1 Ange☆Reve

Ange☆Reve /8th Single『BLOOMING RUNWAY』 - YouTube

コンセプトと映像と曲作りが一番しっかりした曲をもらったのではないかと思います。

 

一方でこういうモデル的な仕事を徐々に増やしながらも、あくまでアイドルに憧れ、リスペクトを持って、過酷な環境の中でポジティブに舞台に上がるありえるを表現者として応援しています。

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【踊ってみた】可愛くてごめん/ HoneyWorks - YouTube

 

2−2 ずっと真夜中でいいのに

正直に言えば、流行し出したときはあえて遠ざけていました。というのは、「いかにも」メンヘラっぽかったから、聞いたらハマるんだろうな〜〜と、強く感じたから…。で、何かをきっかけに手を出して、ちゃんとハマりました。

ずっと真夜中でいいのに。『ミラーチューン』MV (ZUTOMAYO - MIRROR TUNE) - YouTube

「内的な葛藤を自分用に整理したみたいな歌詞がなんとなく伝わる感」的なつながりが、明るさも寂しさも暗さも含んだサウンドの中で展開されるのが、日常に潜む青春を呼び起こす感じがしていい、というのが私のずとまよ観。なんですけど、それを青春だと思っちゃうのって、ちょっと屈折した経験をしてないと理解できないかもね、みたいな変な優越感も呼び起こされるのです。

ずっと真夜中でいいのに。『はゔぁ』 (ZUTOMAYO - Have A)(Audio Track) - YouTube

この曲、サウンドがいい…。

ずっと真夜中でいいのに。『残機』MV (ZUTOMAYO - Time Left) - YouTube

これを職場に着く直前に流れるようにプレイリスト設定して、毎朝聞いてぎりぎり何かを保っていた時代もありました…。あ、チェンソーマンは見てない。

2−3 豊崎愛生

おかえりラジオを久しぶりに聴きたくなりまして、夏頃〜秋頃に回帰しました。高3ぶり…。てかまだおかラジ続いてるの感動しましたね…毎週あれを聴きながら寝落ちするという高校生活を送っておりました…。

idoly prideについて不勉強だったんですけど、Liznoirは実質スフィアということで、しかも曲ごとにコンセプトがはっきりしていて好きになりましたね。

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ほんでまだちゃんと歌ってアルバム出してるのも尊敬しちゃいますね…。なんか…。

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この曲にもだいぶ精神を救われてきた気がする。

3 You Tube チャンネル

3−1 バキバキ童貞チャンネル

これもちょっと最初斜に構えてたんですけど、まず春とヒコーキの二人が芸人としてすごく面白いということがわかりました。

個人的なチャンネルの見どころは、我々の時代を語り出した人がいるぞってところです。

高2くらいから、「自分のこのオタク趣味は何なのか?」という問いを抱いていて、2ちゃんねるTwitterをはじめ、オタク周りで起こる現象をどうにか言葉で捉えたいという気持ちがあります(だから、社会学とか哲学とか興味持たんだよね…)。こういう企画、どんどんやってほしい。

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ムンムンニキインタビューから入りました。

3−2 ゆる言語学ラジオ

なんか知ってるノリだなーみたいな気持ちで見出したのですけど、

【再UP高画質版】た【た1】#89 - YouTube

意外な展開で「ゆる哲学ラジオ」が始まるに至りました。

これは哲学プラクティスとして応援するしかない!と思って、ちゃっかりサポーターになりました。初っ端から哲学史観の話ですからね。いいですねー。

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3−3 資産価値ZERO—限界ニュータウン探訪記—

たぶんここから入った気がするんですけど、でもここまで緻密に調べ尽くされたコンテンツってほんとうに興味深いですね。なんで見てるのか実はあんまりわからないけど、ずっと見てる。

【大暴落】放棄分譲地の価格【バブル崩壊】 - YouTube

3−4 ボイロ実況

MSFSの動画だ!と思ってみたんです。最初は。

でもどちらかというと徐々にボイロの方に関心が移りました…。聴きやすいし、かわいいし。

無免許べてらんパイロット、江ノ島に降りる!【MSFS】 - YouTube

という関連で、ふにんがすも一時期追っかけてました(この辺りの動画、ほんとはニコ動で見るべきなんだろうけど、めんどくさくてYoutubeで見ている)。

【ふにんがす】【Among us】紲星あかり、愉悦 #141【VOICEROID実況】 - YouTube

3−5 交通系

こういうのも見ます。自分がこういう人に近いからかな…。ここまでのクオリティはさすがに無理だけど、見てるところは変わらない気がする。

鉄オタが東京ディズニーシーに行ってきた【エレクトリックレールウェイ】 - YouTube

4 そのほか

4−1 イングランド・プレミアリーグ

欧州サッカーは15-16シーズンあたりを境に見られなくなってしまっていたのですが。

まずAbemaでワールドカップやる時代になったの…?!と衝撃を受けて、少しずつ見る中で意外な選手が花開いていたりすることに気づき、やっぱ見たいなーと。完全に影響を受けました。

心のチームはやはりチェルシーなのですが。12月25日にクリスマスプレゼントだーと言ってSPOTVに契約して、今シーズンのチェルシー戦全てをフルで見ました。そんな冬休み。全然情報仕入れられてなくて、アブラモビッチ体制が気づいたら崩壊していたという…。いろんな評判があったけど私はいいオーナーだと思っていたのですが(つまり、オーナー業を続ける中でイングランドフットボールを徐々に好きになっていった人だと、09-10あたりから見た人でも分かる感じがさ、、)、仕方ないといえば仕方ないですよね。。

ポッター監督招聘、冬移籍で価格破壊を招く大量高額補強と、まあ0からとは言わずとも0.2くらいからチーム作り直しましょう路線だと思うので、しばらくは結果じゃなくて試合での細かい振る舞いを見ていくのが面白いかなと。期待感持てるようになってきたし。そんな感じです。

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こういうコンテンツが充実している時代…(ため息)。

4−2 ラジオ・クラッキー

さて、そんなことをする中で、という話です。私は哲学という、一般にはかなりハードルの高いと思われているものを、アカデミズムとは全く関係のない人たちにも関心を持ってもらえるように、みたいな仕事をしています。だから、でもありますが、放映権がめくるめく移り変わって視聴者が振り回されてしまうくらいの配信時代の中で、どんなふうに番組づくりを志向すれば、サッカー(欧州サッカー、Jリーグ、代表戦、それぞれに)に興味を持ってもらえるのかな、と模索、格闘している実況・解説陣の姿にすごく共感的に見入ってしまいました。

特に倉敷康雄さんの実況は、おしゃれで、クセがあって、その感じが高校時代から好きでした。なんとポッドキャストをやっていらっしゃる!ということで、年末年始はこれだけ聞いてました。ほんとうにサッカーを軸にいろんな楽しみ方を示してくださいます。

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*1:ちなみに、こうした現象は、奧村隆『反コミュニケーション』の第10章で描かれるベイトソンの「学習Ⅲ」に近いんじゃないかと、結構本気で考えています。